1号の歓待


ずっと、大きなベッドで、1号二号と 3人で寝るときが多かったのだけれど、
(私は なんだかんだ口実をつけて、二人が寝付く前に抜け出すんだけど)

3人で絵本を見てるだけでも、いい加減 みんな大きくなってきて混み合ってきた。


私の腹も うっかりいつも、二号にけられるし。

(1号は、絶対に、おなかをけらない。まちがってちょっと触ったくらいですごく謝る。
本当にいつも気をつけてくれるので、逆に申し訳なくて近寄りにくい。)

そういうわけで、子どもたちを置いて、1号の部屋に入り、二段ベッドを借りていた。

1号は、自分の部屋に入られることがとてもいやなので、

「3号が小学生になったら、誰と一緒の部屋になるの」と 生まれる前から心配してるくらいだ。

だから、「私が1号の部屋の 使ってないベッドで寝てるの、知ってる?
もしいやだったら、やめるけど?」

ときいたら、

「良いんだよ、オレもそろそろ、二段ベッドの上で寝ようかな。
お母さんは下を使っていいよ。
今日ベッドをきれいにしておくから」

といって、ベッドを片付けてくれた。

花模様の毛布がきちんとしいてあり、
ヌイグルミも並べて布団がかけられている。

「おれが作った新聞も置いてるから、読んでね。」

二号は、結果一人でこれまでの部屋に寝ることになり(寝付くまで私がつく羽目になった、寝つきがよいのでいいけれど)1号がいないのを、、しきりと寂しがった。