1号、産院に泊まる


「うえのお子さんたち、泊めていいですよ」といってもらえて、
個室の広い病室だったので、最後の日に1号を泊めた。

1号は「泊まる?」と聞いたら、とっても喜んだ。

二号が「私も泊まりたいの」と、ぐじゅぐじゅに泣いた。

手伝いに来てくれた父が、困った。


1号は、「おかあさん。3号が生まれて、忙しいですか。それとも、楽しいですか。」
という手紙を持って やってきた。
連絡帳の、私がコメントを書く場所にも、

「あすは僕はお母さんの病院に泊まってから学校に行きます」

と自分で書いていた。

「今日はお母さんに甘えに来たんだよ」とニコニコしている。


1号は、二号が生まれてからずっと、譲ってばかり来た事を切々と私に語った。

「もう、全部は譲らなくていいよ。1号と二号とでは、順番で、対等でいいから。

今度は二号が、3号に譲るだろうね。
いままで、1号が譲ってきた 気持ちがわかると思うよ」と言ったら納得した様子。