頭を、、、

まだ1号が、オウム返し90%で、片言の話しかできなかったころ。
6さいころでしょうか。

「あたまを、とって」

と言った事がありました。

「なに?」とききかえしても、

「頭、要らん」

みたいな内容。実際に首を手で引っ張って、頭を抜こうと!しています。

ああ、頭が痛いということかな?とおもい、

「そういう時は、『頭が痛い』というんだよ。いってみて?」

と教えた記憶があります。

実際に言わせる→そうだよ、いえるのね、とほめる
医者に行っても(頭が痛いですって言って、とささやき)自分で言わせる→通じる

ほうが 次に 同じ事があったときにも、言葉が出やすかったように思います。
これは、私がアメリカにいて、片言だったときに、いろんな人が
辛抱強く、「あなたが いいたいのってこういう意味?ならこういうのよ」と確認しながら、教えてくれた方法です。

こうやって、1号にも、翻訳しつつ、
言葉を教えていったように記憶しています。

二号のように、人の話をなんとなく聞いていて、いつの間にか言葉を覚えている、
というのが正常発達だとすれば、1号にはそれがなかった(か、弱かった)ように思います。
知ってる言葉をかき集めて 何とかしゃべっていました。

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今でも、話せはしますが、内容が奇天烈なので、

義母でも、「通訳がないとさっぱりわからない」といいます。

部屋から出てきていきなり、「りっとうはさ漢字あるの」といわれてもね。

「あるよ、冬が立つ、とかくよ。
立冬というのは、冬のことだよ」と義母。

1号は、「???」

正解は、「りっとう(漢字の部首)という言葉を表す漢字はあるか」という意味なのですが、(知らんよ、、、)
この問いに答えない限り、「もうすぐご飯だよ」という日常的な会話もストップします。

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先日頭が痛かったときに、ふと思い出して、

「なるほど、『頭取って』っていうのは正確な描写かも。」

と思ったのでした。