私は、外国の小説を読むのがすき。
特に障害がらみのテーマの本でなくても(障害がメインであるような本を選ばずとも)、
障害に関係する記述は、たいていの本に1-2行はあるような気がする。
「生まれた子どもが自閉症だったらどうしよう」
とか、
「○さんの子供が自閉症とわかったらしく大変で」
とか、
「この本を、自閉症を持つわが子に捧げる」
とか、よく見かける。
私は 本は流し読みなんだけど、「自閉症」「知的障害」とあるとやはり文面を注目してみてしまう。
ここ数週間、ミス.リード(シリーズ)という、
1900年代(舞台に60年ほどの幅がある)のイギリスの田舎の教師の話を読んでるのだけど、
そこにも 知的障害という記述はさらっと何回か出てくるし、
全校生徒であわせても2クラスしかなく 内容的にも信じられないくらいのんびりした授業でも、授業が飲み込めない子達の数人がいることもはっきりと書いてある。
知的障害か精神障害かはわからないが、とか、
読み書きの出来ない、時計の読めない、要領の悪いミニーという(私生児を3人生んだとか)ちょっと足りないとか、イライラさせられる努力の足りない普通の人として描かれてはいるが、
今だったら間違いなく軽度知的障害といわれるだろうと思われる人物も出てくる。
「田舎の小さな村なので、近親結婚の影響なのか、村の規模に対し、障害を持つ人がとても多いことに驚いた」、
という記述もある。
どうなんだろう、(知的)障害を持つ子は もともと どんな場所にもどんな時代にも
思ったより多い のか、
最近増えたのか、
世の中の要求が高度になり、忙しくなり、子供の成長に時間がかけられなくなったせいで
軽度の障害も、ことさら目立つのか、
私もよくわからない。