支援学級から普通学級へ

↑というキーワードでここにみえる方が結構いらっしゃるみたいなので、、、自分も、小学校に入学させる前に、「いったん特殊学級に行ってしまったら、普通学級がよかったとなった場合に、もう戻れないのではないか」「特殊学級から普通学級に変わった例はあるんだろうか」
と散々悩んだのですが、
情報もなくやみくもに迷ったので、、、

相談員さんに聞いても、無難なことや建前(…「ということになっています」)は教えてくれるのですが、「実際にどうかという話しや、どなたかの経験されたお話を聞きたいので 特殊学級にいかせてらっしゃる方を紹介してもらえませんか?」と頼んだときは あっさり断られてしまい、まったく暗闇のままで入学式に出ました。

心細くて困ったので、、、自分の見た範囲で書いてみたいと思います。


1号は、アメリカの現地幼稚園に2年行き、その後、帰国して、日本の普通ようちえんに1年ほど行き、適応できずにドロップアウトして(そこで障害判明)から、小学校入学時から、特殊学級(特別支援学級)にいます。

特殊学級でやっていることは、正直、1には、ゆったりしすぎているので、
そのおかげで のんびりできて パニックなどにならなくてすむのですが、
刺激は少なすぎる感じです。

1号は友達がほしくても、係わり合いが苦手なお子さんも多いし、
逆に、濃厚に接触(腕をからめあったり、ずっとくっついていたり)したがる相手だと 1のほうが嫌がるので、程よい距離感とか、対等な付き合いって難しいです。どのこもそれぞれに個性があるので、かみ合う部分もあれば反発する部分もあります。

1号は、普通学級でも、挨拶程度で、話し相手がほとんどいないようです。(なので、自然と、下の学年の普通学級のお子さんたちと顔見知りになって、よく遊んでいるようです)


学習面では、特殊学級では、一斉に勉強する時間もあれば、それぞれの子どもが違う学習をしても、いるようです。

普通学級に参加したときに、苦手な課題を未完成なまま特殊学級に持ち帰って、先生とゆっくりやったりもしています。

本人が、勉強をやりたければ パソコンで調べるなり、習い事なり、家でドリルなりすればいいと思う(私は何もさせていませんが、本人がやりたくなったら集中してやるだろうとは思います。うちの子に関しては、無理強いしてよかったことは1度もなかったと思います。)ので、さほど学校に期待していません。

その子のペースで家でやればいいと思っています。


学習面の少なさを差し引いても、
普通学級のほうがいいのでは?と思わなかったでもないのですが、

本人が、普通学級に出張(=交流)に行くのですら、しぶしぶなので(特に問題もなくすごし、帰ってくると「楽しかったよ」というようですが、行く前にえらく心配するらしい。)

「あなたが希望するなら、普通学級に行くこともできるかもよ」と言っても
1号は、まったく興味なし、でした。

交流を増やしていって、それでも物足りなくて普通学級のほうがあっているお子さんは 普通学級に行くのでしょうか。

詳しくは、知らないのですが、特別支援学級から、普通学級に移るお子さんも、いないわけではないみたいです。


逆に、普通学級から、特別支援学級に移ってくる人は、結構みます。

障害があるとわかった上で普通学級には行っていたけど、本人が荒れてしまったので、特殊学級に来ました、
という場合もあれば、

親御さんはまったく障害と思っていなくて、でも子どもさんの様子に心配して 担任や相談機関などに行き、そこで、障害があるのでは?ということになり、特殊学級を勧められた、というような場合もあるようです。


特別支援学級から、養護学校に移っていく人もいます。

「その子に」あった場所

と言うのは、どこなんだろう?どの場所にも、いい点と、合わない点があり、難しいです。

あえていわせてもらっていいなら、、、

「親の気持ち」よりも、「子どもの状態」にあわせたほうが、
その後の 子どもに、無理がかかる度合いが…少ないと思います。

子どもががんばりすぎて、
学校自体にいけなくなるというのは、よく耳にします。
(普通学級でも同じかもしれませんが)

その、親が決めた場所に、1日8時間も居なければならないのは、子ども自身なのだし、、、
「とにかく、まったく授業がわからなくてもいいから、ただ40分間座らせておくだけでいいので、普通学級に行かせてください」
とおっしゃる保護者をみたことがあるのですが、、、

自分がもし、まったく言語も違う、内容もわからない興味も持てない授業に(たとえば外国の大学の授業などに)自分は行きたくないのに、毎日行かされるとして、
そこでどれだけ大変な思いをするか、家でもついていくために自分の能力を超える宿題をさせられたら…みんなができることを、自分だけができずにしかられるばかりだったら、、、

疲れてぺしゃんこになってしまわないか、自分に自信がなくなってふさぎこんでしまわないか、心配です。
それくらいだったら、子ども自身が歩きやすい歩幅で、ゆっくり歩いていくほうがいいと思います、、、

だんだん開いていく差(学習量)(を見ると あせる気持ちは正直あるのですが。本人の興味が出ればどんどん吸収するのでそれを信じるしかないと思っています。

情緒面というか、行動に関しては、かなり目立たなくなっています。
低学年のときのように、すぐポーンと飛び出したり、指示が通じなくて浮いており どこにいても目立つ というほどでもないと思います。

これは、ゆっくりした環境に居てよかった、と思います。
まごついているとき 気にかけて対応してもらってきたので いい経験をつんでいるので、本人も落ち着いていられるんだと思います。

かといって、子どもに、「じゃ、あんたがいいように決めなさい」といって きまるものでもないので、ホント、迷います。