理科、社会をやってない

1号、特殊学級特別支援学級)在籍。

親の私は、普通学級か、通級にぜひ入れたいという時期もあったけど、
幼稚園の時点で情緒的にぐずぐずになっていて、混乱の中で日々を過ごしていたと思うので、「そのうち普通にもどってもいいわけだし、とりあえず特殊にいって様子を見よう」と特殊学級に入れた。

5年たってみて、この選択で彼にはよかったと思っている。

彼も、「おれ、特殊学級をどんなとこか知らなかったし、のびた君が普通学級に行ってたから、俺も普通学級がいいなと思ってたけど、今は特殊学級でよかったと思ってるよ。のびた君も特殊学級に行けば
ちゃんと教えてもらえるのに。あっ、漫画は「設定」だから、ほんとのことじゃないと分かってるよ。」
といっている。

折々に、「もし、普通学級に行きたかったら、聞いてみてあげようか?」
といってきたんだけど、
「いや、俺特殊!」と即答なのだった。

この時期、検索ワードを見たら、「普通学級」というキーワードで見えてる方がほんとに多いので、

自分も「わざわざ、普通じゃないところに入れる」ことには、相当抵抗もあったし、いわなきゃわからない程度の障害なのに、特殊に入れることによっていらない差別をされるんじゃないかと不安もあったし、
誰にも聞ける人がいなかったので、迷われる気持ちだけはわかる気がします。

特殊学級に在籍していても、能力的に物足りないというか、交流のほうが居心地がよくなって、普通学級に変わるお子さんもいらっしゃるし、
逆に、普通学級や、通級だった子が 問題や混乱が多くなって固定の特殊学級に移ってこられる方もいます。
後者のほうが、私の見る限りではずっと多く見えました。
そして、すでにこじれている子のほうが、深く傷ついているように見えました。


ただ、特殊学級は、ゆっくり丁寧に教えてもらえたり、調理や畑の時間があったり、行事やお出かけが多いので、社会的な練習は多くつみますが、

学習時間は本当に少ないです。

宿題もプリント1,2枚という感じです。その子の学習段階に応じたプリントだし、量も先生と相談で変えられると思うのですが、普通学級ほどの宿題量にはならないと思います。

なので、勉強させたいと思われたら、親御さんが家で教えたり、公文に通われたり、本を読む子は 図書館につれてって、あるいはネット検索で、自分で読むもよし。。。という感じになると思います。

うちの子は、理科社会をぜんぜんやっていないので、
県の名前とか歴史とかをまったく知りません。
興味が出てきたらそれに答えてやれればいいかな、と思ってます。
うちの子は、テレビなどの情報の断片に興味を持つので、
そこが入り口になって説明を簡単にするくらいです。

昨日は、

「おかあさん、天皇陛下は苗字がないと(テレビで)聞いたけど、天皇陛下の親戚も苗字がないの?
子どもも、生まれたときから苗字がないの?なぜないの?いつから苗字がないの?天皇陛下が日本の国を持ってるの?俺のいってる事、尊敬が足りないから学校で聞いてはいけない?」

といってきたので、分かる範囲で答えて、後は検索などで調べてみようと思ってます。

私も社会はからきしダメなので、授業を受けたから全部理解してるというわけでもないんですよね。

ただ、特殊学級にいることで、当然知ってるべき常識的なところが(習ってないことによって)抜けてるかもしれません。。。
そこは家で補うしかないかもです。

あれもこれも全部学校に「学校でさせてください!」とおっしゃる親御さんもいらっしゃいますが、学校でも、人数は少ないクラスとはいえ、年もさまざま、能力や体力、情緒面などが ぜんぜんばらばらなお子さんをあつめて特殊学級で教えてるので、
「いくら個別個別とはいっても、先生たちもできるだけのことをしてくださってるのに、実際、そこまで手が回るわけないじゃん。」と私は思ってみてます。

これは私が見た範囲、聞いた範囲なので、自治体や学校によってまったく違うとは思いますが参考までに。