1号、理屈は理解するが、人間の気持ちの微妙な
さじ加減は理解できないらしい。(ま、私も理解できないけど!)
私の実家で、私の父が、1号の ちょっとしたことをほめてくれた。
私が、「そうなの!助かるんだよ」と応えたら
そばで1号が、
「おかあさん、ひとに、ほめてもらったら、
”そうなのよ!”と自慢するんじゃなくて、謙遜しないとだめだよ。
お母さんはそれが日本の大人のルールだって言ったやん」
それはね。
何年も前に、あるとき、クラス(特別支援学級)の保護者懇談会で、
担任の先生が、一人ひとりのちょっとしたいいところを見つけてほめてくださってたことがあって、
親もまあ、普通のお子さんと比べたらどうも「あれができない」「これができない」話ばっかりになるので、
ちいさなことでも、その年齢なら普通はできるようなことでも、
「(以前の その子に比べて)こんなことができました」ということを言い合ってる流れがあったんですね。
もちろん ほかのお子さんと比べたり自慢したり という感じではなかったのですが。。。(もともと子供らの発達段階も個性もばらばらですから比べること自体が意味がない)
でも、あるお母さんが、1号や私のことをどうも、嫌いらしくて(ということがその後の数年で徐々にわかったんだけど)、
先生が 1号のいいところを見つけて言及されたときに
「いいえ、1号君は言葉は失礼だし、しつけもなっていないし、
お母さんの言動を見て よーくわかりました。
うちの子が1号君の口癖を真似するので うちでもとても困っています」
とおっしゃったことがあったんですね。
こういう人は きっと、ごくごく少数で、でも、日本人同士で ちょっとしたことでほめるってのは
とっても難しいんだな、謙遜しときゃ間違いないんだわ、
なので私は外では1号のことをほめてもらっても謙遜するけれども、
それはただの挨拶なので、
本当に「いいえうちの子悪くて」と思ってるわけではないからね、
親っていうのは自分の子が一番かわいいんだけど日本ではそれを言わない文化なんだよ(アメリカのナーサリーでは誰の子でも盛大にほめていて、謙遜するとびっくりされた)
ということを 1号に 話したことがあったのだった。
そのこと(誰かをほめると 誰かが反感を持つ可能性がある)と、
実家で(ほかのいとこもいない場で)おじいちゃんが孫をほめてくれたってのは、
ぜんぜん話が違うんだよ、
ということをこれまた延々と説明する羽目になる。