排除系のこだわりから、積極性のこだわりへ

1号(自閉症)のこだわりは、すでに二歳の時には手におえないくらいはっきりしていた。

服は、夏でも長袖のみ。無理に半袖を着せたら、一晩中袖を引っ張りながら起きていた。

食べられるものは、白米と牛乳のみ。フランスに旅行した時は、4日何も食べなかった。



それから10年以上経った今、

服装と食べ物に、根強いこだわりがあることには変わりないんだけど

そのこだわりの方向性が変わってきた。


食べ物は、ほぼ全部食べられるようになって、

「この材料をこういう調理はできるだろうか?」と言って楽しみにしている。
(たとえば、「セロリを揚げてみることはできる?」「バターを揚げてみることは?」など。実際美味しいものを創作したりしている)


服も、相変わらず着れないものもあるんだけど(重くて動き難い、学生服は、いまだに着れないので新品同様。

でも、式の時や写真撮るときは着なくてはならないから何とか、着れる)

服の構造とかデザインとかに面白さを見出したらしく、

「半袖で、パーカーを自分で作ってみたい」

「ポロシャツってかっこいいから好き…」

と言って自分で古着を買いに行ったりしている。

以前は「自分で選んでいいよ」と言ったら1万円くらいのすごいのを選んできたり、
「どうしてもこのデザインがいいから」と言って、着れないサイズのものを買ってきたり、
ぼろぼろにいたんだ服を買ったりしてた(補修に2千円くらいかかった)けど、

最近は、値段も手ごろで、にあってて、試着もしてから、買ってきてる模様。


こだわりも、厄介だけど、積極的に外に出るきっかけにもなっていくんだなあと思ったのでメモ。