いいかげん

1号の部屋は汚すぎる。
ごみ、えんぴつ、通知表、私への校長先生からの手紙、図書館の本、
せっかくかいた絵、履いた靴下、はいてないパンツ、

ぜんぶごった混ぜになって 床にあふれている。

私の足音が聞こえると、部屋の中から、

「何で入ってくるの?」「自分で片付けるから入ってこないで」

というので つい放置していた。

きょう、ひまなので、みんなで動物園に行こうということで、

お弁当もできたし、さあ、いこう、というときになって、
1号が、「遠足の敷物どこにある?」と聞いてきたので、
このきったないお部屋に踏み込んだ。

、、、、、、、、、、、あまりにも汚い。

「今日の遠足は、片づけが終わってから」
というと、ひさんな顔になる1号。

片付けの手順を知らないらしい。ごみをひろい、期限切れの手紙にがっくりし、
図書館の本を本棚に あげ、昔のプリントの束を整理、、、させる。

わたしが、子供のころ、父にも、
「おまえのへやはぶたごやだ!!!」
と怒鳴られたのを思い出す。
豚小屋、は、1号には通じないだろうな、、、

片付けてるようで、手当たり次第に、いい加減な場所に置き換えてるだけだ、、、
まるで自分のこどものころのよう、、、

遠足用の敷物は、3枚出てきた、、、。

「あんたの片付け方は いい加減だ」といったら、

1号「いい加減って何?もう許さないってこと?」

「何で”いいかげん”が許さないってことなの?」

1号、「”もういい加減にしてよ!!”って言うのは、”許さない”ってことだよね?」

、、、、、、、、、、、、、、。

遠足に行くより、この、「言葉が通じてないこと」に疲れる、、、。