孫への期待、まわりへの告知

自分の子に障害があるとわかったとき。

否定したり疑ったり、不安がったりしつつ、マア何とか受け止めたとする。
子どもとの生活も軌道に乗せる努力をしつつ、、、

次なる課題、、、「でも、周りになんといおう、、、」
配偶者側の親族には??

同じ説明をしても、受け取ってもらえないというか、、、
ホント、伝える「相手の資質」にも、よるんです、、、

血が近いからわかってもらえるわけでは決してなく、
こういう、障害がらみの話をすると、相手のことが垣間見える、、、。

却って、近所の人とか、自分の知り合いにはわかってもらえることもある。
子どもの様子を普段(障害名を告げる前に)先に見てもらえてるし、
相手を選んで思い切って言えば、割と、「知り合いや親戚に、同じような障害持ちの人がいてね」、、、とか、
手助けしてもらえたり、(断片的だったり不正確でも)情報をもらえることも。
(面白半分のうわさになる危険も 大いにあるでしょうけど。)


うちの場合は、おじいちゃんおばあちゃんで 苦労しました。
近所の人ほど、気楽には行かないのでしょう。
当時は、「何でわかってくれないの!!」と、むきーっとした物です。

特に、「男孫!!」「あの高校行かせたい」とか「あの大学行かせよう」「この子はおとなしくて賢い!」と張り切ってる
人には、、、。ショックも大きいようです。
ちなみに、うちのおじいちゃんおばあちゃんたちは、孫が障害児学級にいるとは知らないと思います。隠してないけど、少人数の学級にいるよ、といってるけど、、、

特に、だんなの親には、だんなが伝えるべきでしょうが、
どうも、言いたくない ききたくない の雰囲気で、
ちょっと話すと逸らされたり流されたり、、、。

だんなは仕事で忙しく、実の親にも年に数日もあわないし、

義家族とはいえ、接する時間が多いわたしが 子どもの様子を伝えつつ、
チョコチョコと小出しで伝えています。

☆ほんとは、障害の手帳を、葵の御紋みたいに出したいけど!☆


もう、3年もたつけどまだわかってもらえてません。(でした)



「精神的なものなのよね?」とやっと聞いてもらえました。


これが、今年になってからで、

ほんとに最初に、子どもの様子を きちんと尋ねてくれた会話でした。


ここまで、私の育て方とか環境とか、精神的にこの子おかしいとか、
ずいぶんいろいろ言われました、、、

正直言うと、子どものことより、義家族との摩擦に 大いに悩みました。
(義家族の中にも、とてもよくわかってくれて、そっと いつも助けてくれる人も
複数いました)
(一番難しかった人に、
わかってもらえそうになった今ですから かきます)



「いえ、精神的なものとは、違います。精神的に荒れることももちろんありますよね、
でも、大もとは、
医学的なものです」

「医学的、、、」
「脳の働きが違うみたいです。(正確とは言えないけど 器質的とわかってもらいたくて、
こういいました→)脳波とかにも 普通と違う形が出るみたいです。」
「赤ちゃんのとき転んだせいで?」
「いえ、生まれつきです。」
「じゃあ直らないの、社会にはでれないの?」
「基本的には、直りませんね。
ただ、うまくいけば、適応していって、社会にでて、変わったやつ、、、位にはなるかもしれません。
ならないかもしれません。」

するとその人は、ポツンと、

「昔、、、教育実習に行ったときに、、、
一人、とてもハンサムで、勉強もできて、でも、なんていうか、、、
『彼はほおって置いてください、
無理に、輪の中に誘わないでください、気が向いたら自分で きますから』、
っていわれてた子がいた、、、すごく扱いが難しくて、、、そういう人、いるもんね、、、」
「そうですね、そういう人は、100人の中に数人いるそうです。
1号は そこまで頭よくなるかどうかわからないですけど、
そういう人の仲間だと思います。
そんな風に、扱い方を わかってもらえる先生とかにみてもらえたら、いいんでしょうね、、、」


ああ、やっとわかってくれた、と思った。
すごくがんばって向き合ってくれたんだろうし、本当に、うれしい。



「、、、、あなたも大変ね。がんばって育ててね」


ああ、この言い方、生まれたときの、「私の孫!うちの跡継ぎ!将来何になる!大学どこ行かせよう!」って言うのと、違うなあ…

「私のまご」から、「あなた(mm)の子」になったんだろうな。
(私の所有物でもないけどね。)

私も、1号も、それでいい(家の孫返上)けどね。
だんな家の跡取りエリートマシーンじゃないし、、、
その期待と、看板を返せたのは、良かったのかも、、、

「大変ではないですけど、2号みたいにはすんなり行かないので、
(育つのに)少し時間がかかると思います、、、」


※おまけ※

一番手っ取り早かった 告知の例:
私「えーと、広汎性の発達障害で、言葉と、コミュニケーションと社会性の、、、、」

相手「あ、ほら、レインマンでしょ?あんな極端じゃないけど、おんなじだなって思ったよ!プチレインマン。デモさ、ナンカ知らんけど、「すごいことはすごい」「いけないことはいけない」って教えるのはおんなじだからさ。普通にでいいじゃん!私はそうするからさ!」

で、本当にそうしてくれてる。当たり前に扱ってくれて、、、1号ともぶつかりつつ、でも1号の信頼も得ていて、ずいぶん世界を広げてくれました。障害の勉強とかまったくしてない人です。