50年先輩ママ

私を、「友達」といってくれた人の最高年齢は
私より50歳上。

50歳上のほうのNさんとは、大学時代に知り合った。
本当に良くして頂いた。
私は、あまえたコドモだったので、どれほど良くして頂いたのか、
当時わかっていなかったけれど、、。
いま自分が同じことが出来るかといわれると到底出来ない。

そこのおうちにも、(今思えば)自閉症の、子どもさん(っとはいっても中年の)がいました。軽くはなかったと思います。
当時私は、障害のことも、「身体障害ではない人はダウン症かな」
ぐらいしか思っていなく、

でも、nさんは、ダウン症の人には似ていなく、、、。
nさんにくっついて、施設や運動会に行きましたので、
ダウン症の人は多いけれどnさんとは少し雰囲気が違う、障害っていろいろあるんだな、
位に思ってました。

nさんは、30年前のことを昨日のことのように話す人で、
最初は私は どうしたものかとビビりまくっていたけど、
ふしぎと、仲良くなっていた。
毎日、いくつか錠剤を飲んでいて、「飲むと治るのかな」くらいに思っていて。


nさんがもしかして自閉的傾向も持つ人かなと思ったのは、
自閉症と診断された1号に nさんがよく似てるから 最近、わかったくらいで、、、

ちなみに、赤ちゃんだった、父親さえ寄せ付けない ひどい人見知りの1号は、
にこにこしてnさんに抱かれたのでした。
Nさんのほうも驚いて、「nに、赤ちゃんをかわいがるような部分があるなんて」
とおっしゃっていました。

7年ぶりくらいにnさんと1号が電話で話したときも、妙に歯車がかみ合っていた。
二人とも、昔からの知り合い、毎日あってるみたいに話すのでおかしい。
あなたたちも、50歳年が離れてるのよ。

Nさんは、わたしの子も障害ありとわかったときは、泣いたそうです。

苦労されたのでしょう。
「mmちゃんも同じ苦労するのかと思うと。」といって声をつまらせました。

普段は、しゃんとされて、本当に、私より若くてかっこよく、
颯爽とされたかたです。
チンピラみたいな人に何かいわれたときも、
普段どおりに、落ち着いて、はっきりとお返事される人です。
泣かれた声なんて聞いたことがありません。
nさんがじろじろ見られても、平然とされています。


nさんも、冗談がうまく、多くの人にかわいがられています。

わたしも、Nさんのように居られたら――
1号も、nさんのように、ハッピーで、人に愛されたらいいな――

とおもって、Nさんに聞いたことがあります。

「どうやって育てたらいいんですか」と。


Nさんは、
「きれいに育ててね。mmちゃんはちょっとだらしないから。
身だしなみ、マナー、あいさつ。人を思いやること。
こんな子だからってあきらめないで、間違いは間違いって教えたらいいのよ。
普通にでいいのよ。
ヘンなことをいってくる人のことは、キニシナイでね。
ヘンな人と付き合うより、子供と話してるほうが楽しいもんね。
いやなこと言う人は、どこにでも居るんだからね。
大丈夫、ちゃんと育つわよ」

ふむ、ふむ

Nさんのされた苦労を思うと、1号も同じ自閉症です、といいにくい。
自閉症とは、いっても、1号よりもずっと軽い子も、ずっと重い子もいる。

先に何か難しいことはあるのかもしれないけど、
今のところ、1号はちいさいし、日常生活も、情緒も落ち着いてるので、
私は のほほんと暮らしている―――