ばらばらの写真のような。

レインマンでは、レイモンドが、カメラを持ってちょくちょく写真を撮るシーンがあります。
(映画の最後に、レイモンドが取りためた写真を見れます)

うちの1号も、あんなふうにデジカメで写真を撮るときもある。
それがまた、自分の足先が写ったコンクリートの床だったり、
エレベーターのボタンが延々と映っていたり、
シュールな写真ばかり。

でも、それとは別に、話す内容があんな感じなのだ。

いつなのか?どこなのか?誰のことなのか?もさっぱりわからない話を
いきなりはじめる。

そして どうでもよい細部が やけにクローズアップされてて鮮明。

まるで ばらばらに混じった写真を見せられるよう。

あるとき、1号が、担任の先生に、

「4年何組の子が、●ちゃんに バーカ!っていったの。
やめてっていったのにやめてくれなかったんだ、、、。
バカっていってはいけないんでしょう?くやしい、、、」

といったらしい。先生は、「こういう子が覚えてるのだから
それは よほど強烈に腹が立ったんだろう、
すぐ叱らなくっちゃ、うやむやにしてはいけない」と、すぐに、その子を見つけて捕まえ、お説教をした、らしい。

するとそのこは、「それは半年前の話です。そしてすでにそのことでは叱られ済です。
その後は言っていません。」
といったらしい。

先生は1号に、「そうなの?」と聞いたら、

「そうだよ、一学期の話だもん」

と言ってのけた、、、。「それからあとも言ったの?」
1号「いや、僕は聞いていないけど??」

先生がっくり、、、
「それは先生が間違ってた、今度から よく、確認するから、ごめんね」と
4年●組の子に、 謝った、、。


こういうの、フラッシュバックというのかもしれないけど、
1号にとっては いつまでも当時のままフレッシュに思い出せるらしい。

(「5年前に 2日間だけ借りたレンタカーの車種」まで覚えてるからね。)


この話には後日談がある。


次の年、担任が変わって、今度は1号自身が、しつこく
普通学級の子に けられたり叩かれたりしたらしい。
最初私は、「足がぶつかったのを、1号が勘違いしてるんでしょう、、、?」
くらいに思っていた。そして1号にもそうでしょうと言い聞かせた

後で知ったんだけど、1号だけでなく、ほかの(普通級の)子たちも同様にされてたらしい。

1号は 能力的に、出来ないことも多いので、
意地悪される機会も多かったらしく、
普通学級の先生も 少人数学級の先生も、意地悪する子に、何度も注意してくださったらしいが、
やまなかったらしい。

そのころ、1号は夜中の二時に、突然泣き出しながら、

「僕は明日から学校には行けない。
K君が僕を蹴るのをやめてくれないからだよ。
このことを言っても、今の 担任の先生は信じてくれないの。
『もう そのことは叱ったよ、終わったことでしょう』って言うの。
叱った後も やめてないんだよ。まだされてますって言うのに、信じてくれないの。
去年の先生は、僕の言うことは、本当だって信じてくれたので、

去年の先生に まだされてるから どうしたらやめてくれるのか聞いて、、、」


現実、去年の先生が 同じことで2度叱ったことは 間違いだったんだけれど、
そうやって、「自分の言うことを信じてくれた(そのせいで先生は相手の子に謝ったが)っていう信頼関係は出来たんだなーっと。