彼らの世界に、お邪魔する

1号が、一目ぼれした先生がいた。(仮にA先生とします)
男の人が苦手だったのに、その男の先生のひざに座って笑う1号の写真がある。

別の、B先生は、いろんな障害のある子供たちを受けもち、
 指導も通じず、思い通りにならない。口癖は、「ダメ」「困ります」
その先生が、まとまらないクラスに、悩んでるのを見て、

A先生が、こういわれたらしい。

「あのね。子どもには子どもの世界があって、そこにすんでるんだよ。
彼らを こっちの世界に合わさせようとしてもできないよ。
出来るかもしれないけど、子どもにとっては、ものすごい負担になるだろうね。

それよりも、彼らの世界に、僕らがちょこっとお邪魔すればいいと思うよ。

彼らが治ることはなくて、障害を持ったままのおとなになるんだね。
でも こっちの世界とうまくやっていけるように 手伝わせてもらうのが
教師の仕事だと僕は思ってる。
彼らの世界を知ることは、すごく勉強になるし、やりがいもあるし、面白いよ。」


ウン、私もそう思う。
その先生は(言葉だけじゃなく)本当にそう思ってくれている、
というのを感じるからこそ、ことばのない子だって 一生懸命A先生の言うことをわかろうとするし、先生に巻きつくんだもの。

障害児、だけじゃなくて、夫婦の関係でもそうだし、
ひとと、と付き合うときにも 役に立つ言葉だなと思ったので。