学校から帰ってきた1号が、はがきを手にしている。
「それ、なに?ポストに入ってたの?」ときくと、
「いや、違う、お坊さんの様な(丸刈りという意味?)おじさんがくれた。
お父さんの名前を聞かれて、こたえたら, 書いてくれたんだよ」
よくよく聞くと、地方の議会議員選挙に出てる人のよう。
1号の話だと、自転車に たすきがけで 家を回ってる人だったらしい。
世間一般で言う、泡沫候補、でしょうか。
「よさそうな人だった?」
「うん、よさそうな人だった」
はがきを読むと、信念があるらしいのは感じる。
でも、一般的にみて、まず受かることは無いな、と思われる。
「じゃ、お母さんはその人に入れてみようかな」
*****************:
選挙前日に、しがらみで、ある 別の候補の 選挙事務所に行った。
ぜんぜん、支持していないのに行くのも失礼な話だけど、
こちらの意思を無視して、「頭数だけ揃えろ」というのも失礼な話だから、
どちらも失礼な、でも体裁だけは整った、茶番なのだ。
私も あまりの茶番さ加減に(おかしくて)ぷるぷる震えていた。
まるで戦国武将かのような 明日が決戦で でもあるかのような雰囲気。
「お前、笑い出しそうにしてたよな」
とだんながいった。
夜に、、、家に 乳飲むやつと、いつ外に飛び出すかもしれない障害児と、
その両方を頼まれた幼稚園児 を置いて来たんだよ。
人の顔を一票としか見てない人のために。
でも 選挙に出た以上、人の心に訴える何かがあるのかも、と一抹の期待があったのに何にもなかった。
人のことを、人だって思ってないんだな、というのがありありと感じられて、行って損した。
本当に 小さいことでもいいんで、何か自分が役に立てたらとか、ちょっとでも変えてみよう
何か発信しよう
という人はいないのかな。
************************
泡沫候補とおもわれる人は、結局、300票くらいを取っていた(落選)。
知り合い以外に入れたのは だれだ?私だ。
ってわかっちゃうくらいの数ではないかな。
しがらみ候補のほうは、だんなの票読みどおりに「苦しい選挙戦を勝ち抜き」当選していた。
こういうの、私の知る限り 30年以上変わってないなあ。
昔親類が出たので、選挙事務所にいったり、たきだしのおにぎり食べたり
ふざけてウグイスのまねしたりしてたのだ。