あらしのよるに

昨日の晩、テレビで「あらしのよるに」の映画の放送をしていましたね。

シリーズ絵本が原作だと思うのですが、わたしは読んでいて、子供らは読んでいません。

日曜の夜遅い時間(9時スタート)ではなく、金曜か土曜だったらいいのにな、、、
ちょっとこの時間からじゃ見せられないな、ビデオにとるほどでもないかな?
と欲をかいていたのですが。

たまたま、二号はもう寝ていましたが、
1号は、めずらしいことですが、夕方うたた寝をしていたので、
見せることにしました。眠そうだったり、飽きたらすぐ消そう。

小学校に上がってからも、大好きなドラえもんの映画ですら、「帰る」を連発し、
ホンの数分のテレビも演劇も見れない子だった(コマーシャルは数秒なので、見れる)のですが、
徐々に慣れて行き、でも、今度は、コマーシャルの間を待ちきれずにどこかへ行ってしまいます。

今回は、CMをはさんだ2時間ほどを じっくり見ていました。

最初の、話がわからないあたりも、映画のスジに関係ないポケモンのことを質問攻め(不安なのでしょう)したり
「この映画は、ハイジに絵(背景)が似てるね」とか言ったり、、、
していましたが、
「もうやめる?」と聞くと、「もう少し見る」といってるうちに、

徐々に、引き込まれたらしく、

「ぬれたら寒かろうね」

「あ、おおかみ、危ない」

「たべられるのかな」

などとつぶやいてました。

CMのあいだには、
アイロンがけや茶碗あらいなど、別のことをしてて
テレビを見てない私に、

「いま、仲間にばれたよ。叱られてる」
「今、追いかけられた」
「どうなるかお母さんわかる?もしかして、死ぬっちゃない?」
「悲しいお話だね」

などと教えてくれます。

本当に、4歳くらいの子でも当たり前に出来ることだろうと思うのですが、
(1号には 私が)望めないだろうなと思うことだったので、

楽しみが増えてよかったな

と思ったことでした。

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楽しみの数が増える、ということは、

狭くなりがちな興味にこだわりにくくなることで、

結果、しつこさが薄まるように思います。

蛇と毒にしか興味のないときは、その話題ばかりを繰り返し、しかもその興味が半年ほど続き、正直楽しい話題とはいえない(1号にとっては愉快でたまらないけど)し、
周りを辟易させました。

こだわりをお守りとして持ちつつ、
ほかにも面白い事あるよ、と増やしていければいいと思います。

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私が、手ごたえというか効果があったと思うのは 読み聞かせです。

私が読むのは嫌いらしく、逃げ回っていましたが,
二号に読むのをこそっと影で聞いていたり、 
学校で 誰かに読んでもらった本を借りてくるようになり、
その本を 家でも「読んでもいい」ということになり、
徐々にですが、私がすきで借りてきた本も「読んで」というようになり。

本はあとで好きなだけ読めるし、慣れない時は、はしょって手早く読むことも出来ます。
視覚は得意な自閉症ちゃんに、音になれてもらうことも できると思います。

同じ学年の普通学級の子と比べると、
黙読、音読は1号は二学年以上遅れてるかな、
と思うのですが。

カンタンな絵本でよいので、一さつづつでも読んできたことは、
いくつもいい効果があって、知らないことをする、ということに対しての、
1号の 根強い抵抗感や狭い世界を広げてくれたと思います。

普通学級のお子さんでも、6年生とかでも、絵本をよむと、よく聞いてくれました。

絵本なんて無くとも、自分で体験を通して活発に世界を広げられる

というお子さんは、それはそれで恵まれたことだと思います。