仲をつなぐ人

私にとっての地雷は、母。

父とは仲がよいので、実家にはたまに行きたいのに、母と折り合いが悪い。


母は、私が来るというと、用事を作って留守にする。
ほかの家族いわく、はっきり言う私 が怖いらしい。

どうも、たまに1号がこの事をしつこく聞く。

どうだっていいじゃない、とごまかしても、1号が納得できるまで
疑問に付き合わされることになる。


1号「なんでお母さんとおばあちゃんは仲が悪いの」

私「まーどうだっていいじゃない、、、


相性が悪いんだろうね」

1号「お母さんは僕が好きなんでしょう。

お母さんというのは、、、子どもを好きなものでしょう。」

私「私は1号好きよ。でも、おばあちゃんが私を好きじゃないのは、、、
好き嫌いは自由なのよ。」

1号「お母さんは寂しくないの」

私「うん、別に。子どものころは寂しかったけど、
お父さんとは仲がいいからいいし。

今は だんなと、子供たちと、好きな人がいっぱい居るから、もう気にしてない。
これは本当よ。」

1号「僕もおじいちゃんと相性が悪いし、、、でも僕はおじいちゃんよりおばあちゃんのほうが気が合うなあ。おばあちゃんは悪くないよ、俺、好きよ、、、」

私「うん、1号が おばあちゃんと仲良しでいてくれて私も嬉しいよ。
好きでよかったね。ただ私と合わないだけで、1号とおばあちゃんが仲がいいのは
いいことよ。」



やれやれ、これで開放された。


と思ったら、実家に行った時、夜に、

たまたま、私、母、1号と3人だけ同じ部屋にいたことがあって、

1号「お母さんとおばあちゃん仲直りして」

私「けんかしてないわよ」

母「1号くんのお母さんは立派な人よ、立派すぎて
ばあちゃんがつまらないせいなの」

私(はいはい、こういうきつい皮肉がイヤなんだなあ)

1号「もう〜仲良くして」

私「良いんだってば。好き嫌いは自由なのよ」

1ごう「こうやって、手をつないで」

しつっこいなあ、はい、はい、やればいいんでしょ、

とにかく手をつながされて、なんだかもうどうでもいいような気がする。




そのくせ、私が1号に、「もちょっとおじいちゃんにやさしく出来ないの」
といったら、


「出来ない」だって。