ジェフリー アーチャー


たぶん、10代のころから私は ジェフリー アーチャーの本が好きだ。

全部を読んだわけではなく、短編を書く人。としか知らないが、
人の心のいい部分、正しいことを評価する人だ という印象を持っている。
そういう姿勢は私には安心でき、ありがたい。
たまに 実家に帰ると読み返したり、そのままこの家に持ってきた本もある。

数年前、何かの罪で捕まったらしいと聞いて 同名別人でないことを知って、
心底驚いた。


それで、今になって、その本人がかいた「獄中記」を読んでいるのだけど、
どうも、公正な裁判が行われなかったこと、あらぬ罪を着せられているらしいことがわかる。

わたしの父くらいの人が、
獄中で、二枚一組のティッシュをはがして二枚にしたり、
バナナをもらって喜んだり、

そういう記述を読むと(刑務所暮らしを武勇伝にする類の人ではなかろうと思うだけに)気の毒でならない。

家族を思う気持ち、誠実であろう、正気を保とうとする姿に 胸がつまる…

いつもは1-2時間もあればさっと読めるのに、この本だけでもう3日くらいかかっている。

さっきWikipediaで見たら、もう出獄して、作品を出しているらしいのでほっとした。



・・・・・・・・・・・・2015−11月追記
また借りてきて読みました。天国編が英語ではでてるのに日本語訳されてない模様。
英語で読もうか思案中。
感想も、また違ったものとなる。7年経ってるのでやっぱり自分が変わったのか
「有能な人ってのはどんな環境に居ても有能なんだな」と思った。