私は、子どものころに、窓際のトットちゃんを読んで、すきだったのだけど、
最近また読んだら、やっぱりすきだ。
この本をすすめてくれたの母はだけど、母も相当、困ってたんだろうと推察する。
今読んでいる本は、「ずっとやくそく」
黒柳徹子さんと、鎌田實さんというお医者さんとの対談と 共著の形になっていて、
と本人に尋ねる場面がある。
診断されたとかはなく(この年齢では当然だと思う)
ある日本人がアメリカで論文を発表して、そこに、
「アインシュタイン、エジソン、黒柳徹子、
このみんなに共通するのは学校を追い出されたこと、
そして学習障害」と書かれたことがあったそうで、
(ご本人は「書いてくださった方があって」と)
いつの間にかそういうこと(本人が言い出したわけではないのに、
既成事実のように?)になっていたらしい。
ただ、学習障害のテレビを見たら ああ私とおんなじ、と、思い当たることはたくさんあるそうで。
トットちゃんは、二桁の引き算が出来ない(たとえばゲストから「23歳から32歳まで仕事がなくて。」といわれると、何年間仕事がなかったのかがわからずあせる、今では なれたスタッフが即座に「9」と出してくれるそうで)
ボタンの多い服はお手上げ
物をしょっちゅう失くす、落とす、注意してるのに
周りに合わせることが出来ない、そのせいで婉曲に 遠ざけられても気がつかない。
ただこの本では、共著のお医者さんは、
そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
トットちゃんは、トットちゃんだ。」という結論になっています。
まあね。それは誰についてもいえることで。
障害という一面(でもその個性に影響する面)をみるか、ひっくるめた人物を見るか。
障害のあるなしの判断は微妙で。
ただ、この、周りと合わせられないトットちゃんが、
本人も幸せを感じていること
懸命に生きていること、
周りの 世の中の役に立っていること
もうこれがあれば、障害があるないにこだわる必要ないんだろうなと思う。
障害のこと以上に、
トットちゃんが思う、家族のこと、結婚のこと、子どもたちのこと、
わたしはやっぱり、深くうなづいたり勇気づけられたりして読んだのでした。