準備万端

先週末、野外に出かけた。

私は、荷物の多いのがいやで、いつも、「身一つ」って感じで出かける。
財布はある。
が、ケータイもないし 腕時計ももたない。


そして外出先で、
やれ3のオムツがないだの、
3の着替えがないからドロドロで(抱っこする私もドロドロ)帰るだの
雨だから帰るだの、
割と尻すぼみになって帰る。

帰ったら、玄関に、準備しといた水筒がそのままあったりする。

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その日は、暑いんだか寒いんだかわからない天気で

二号は 前日から用意しておいた 大きなリュックを背負っている。

だんなが「それ、おいていけば?要らんよ、財布があれば、いいだろ」

というのに、

二号「いや、これは全部いるの。重くないから、自分で持つからいいの」

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場所に着くと

私「敷物もってくればよかったね」

さっと二号が敷物を出す。「これ、私のだけど、みんな、座って、いいわよ」


小雨が降ってきた。
私もだんなも、出るとき降ってなければ 傘はもって行かないし、
出先で小雨ならぬれるのがよろしい。大雨なら傘を買う。


二号はささっと、自分の軽量折り畳み傘をさす。
「もう一人は入れるから、3ちゃん、おいで、傘のお部屋よ」

といって、ハンドタオルで3を拭く。

お弁当はぬれ、
肌寒い。
私は、迷った末、温かいお茶を魔法瓶に入れてきていた。
二号「お母さんのお茶、あったかいの?少しちょうだい」


ふと見ると、二号は、ピンクのネルシャツを着ている。

「あれ?二号、さっき 半袖着てなかった?」

「ウン、これ、持ってきてるの」

3号はウロウロするのでぬれ、ぬれたのに砂がまぶされて きな粉モチみたい。
3の着替えくらいは 要ったなあ。
風呂敷をかけたやったがすぐに逃げる。

雨が上がって、
今度は急に蒸し暑くなってきた。

だんな「あれ、二号のお茶は凍ってるの?いいな、それ、オレにくれない?」

二号は、持ってきた暇つぶしのなぞなぞの本を読み、持ってきた みかんをむきながら、
「いいわよ。私、これ、昨日から冷凍庫に入れて
凍らかしとったと。」


なんか、世話好きのおばあちゃんが一人いるような感じがする…