子どもたちに知らせる


これから、つわりがあるかもしれないし、
病院にも行ったので、一応、子どもたちに知らせた。


「あのねー

今日ね

おなかがチクチクするから、

がんかなと思って病院に行ったと。」


二号「がんなん!?」

二号涙ぐむ。

「いや、検査しただけ、お父さんも人間ドックいくやん?そんなもので検査。

そしたら、がんはなくてよかったんだけど、

先生が、「赤ちゃんの袋があるよ」って言ったとよ」



二号「わ!じゃ4人キョウダイってこと?!」

涙顔で笑っている。

さすが、察しが早い。

「まだ、無事生まれるか、生きた赤ちゃんが入ってるかも、わからんとよ。

二号のときは、袋が二つあったけど、一人しか出てこなかったやろ?


来月、また、見てもらいにいく。

4人キョウダイになる、確率は50パーセントってこと。」

+++++++++


そこに1号登場。
同じ説明をする。

見る見る顔が曇り、

1号「俺、4人はいい。養子にしたら?」

「じゃ、”4人も居るけん、いいやろ、大きい男の子がほしい”といわれたら1が養子に行くと?

私にとっては、1番目も、二番目も、3番目も、かわいくて、人にはやれんとよ。

冗談で、”3はあんまり悪いからどっかにやる!!”

といったけど、本当は絶対にやらんよ。

もし3が居らんやったら、寂しいと思うよ。

4番目やけん養子にやっていいとは私は思わん。」

1「おれ、2,3,4がいっぺんに喧嘩したら、とめきらん。」

「とめんでいいよ」

1「俺の部屋、荒らされる」

「3はあんたの部屋は荒らしてないやん」

1「…オレの友達、4人キョウダイの子も居るし、5人兄弟もいるよ」

ちょっと歩み寄ってきたな、
でも、
1号は説得に時間がかかるだろうな


****

「3が生まれたとき、一番寂しかったのは二号やね。

2が生まれたときは、1が一番寂しかったやろうね。

今度もし4が生まれたら、3は寂しいやろうね。

それはかわいそうだなあと思うし、悪いなとも思うけど、お母さんは、

せっかくもらった赤ちゃんは、産むし、育てるけんね。

ただ、あんたたちも、寂しいとか、言いたいことがあったら何でも言って」


1,2「ご飯食べよう」