1号が二年生ころ、ある子に相当意地悪をされた。
その子は意地悪のつもりではなかったのかもしれないし、
一応、その子の様子を私も見て、事実をつたえ、「1が怖がっています」という報告だけを先生にしたら
「そうなんですよね」ということだった。
1だけでなく 他の子も相当やられていたらしい。
ほかの保護者からも ちらほら名前を聞いた。
ああ、1に問題があるからやる というより、そのこは誰にでも意地悪する子なんだ、ある意味平等な体験してるのか、と思った。
1号はその後何年も、その子の名前を言うこともできない(「俺に二年のとき意地悪した子」と呼ぶ。まるでハリーポッターに出てくる悪いのを みなが名指しできないようにだ)し、
その子の姿が見えただけでも怖がるのだった。
「あの子は またほかの子に意地悪してた」「ちっともよくならない!」などとたまに報告してきた。
ところがここ1年ほどは「あの子、やさしくなってきてるよ」
「そんなに意地悪してないみたい」
そして先日
「今日の昼休み、俺と(下級生の)友達と遊んでたら、あの子が来て、俺たちの使ってる遊具をしたいみたいだったから、
「使いたいの?」といって譲ったよ。
もう怖くなくなってたよ。
俺に、「1くん、いいお兄ちゃんになったね」
って言ってくれたよ、もう怖くないから大丈夫」
おいおい、「いいおにいちゃんになった」って意地悪だったのは君のほうだよ、とおもったが、
1が満足してるので、私としても、何も不満はないのだ。
何年もかかったが、乗り越えられる経験をさせてもらえたことに
感謝したいです。(意地悪な彼に感謝するわけではないけど。)