こぼれた

3号と二人でお風呂に入っていた。
いつもは、二号も一緒なんだけど、たまたま。

私は髪を洗い、3は湯船にいたんですが

ごぼごぼ、

わあああ!!!

という声が聞こえたので目を開けてみると

3号がズルズルと湯船で、仰向けに沈んでいる。

自分では立ち直ろうとしてるんだけど、パニックになってるのか、ズブズブ沈んでいる。

たまたま、湯船のお湯も、立ったら3号のおへその下というくらい少なくて(3の髪をお風呂で切って、ずいぶん頭を流したのであまりお湯が残っていなかった)、自分で立て直してわんわん泣いている。

「あ〜おぼれたんだね」

といって、もうあげたほうがいいだろうと思って上がらせたら、

3「3は、おふろで、こぼれた」


「”こぼれた”じゃなくて、”溺れた”だよ。お風呂が嫌いになったかもね」

3「おふろは、ふち。(すき)」