悪いものほど面白いのはなぜ

1号は、アンパンマンを見れば、「バイキンマン」にこだわり、
ドラえもんをみれば、「ジャイアンがいい」という。
ハリーポッターを見れば、「スネイプ先生がすき」「マルフォイがいい」
生き物図鑑を見れば、「毒のある生物、危険有害生物」を丸暗記。
ムーミンなら「ミー」
まるこちゃんなら「永沢君」か「野口さん」「前田さん」
Etcetc

それがまた、本当にしつっこくて、唐突にせりふをまねたりするので、
結局誤解されたり叱られて禁止になったりする。

自分が作る架空の物語も、悪い話のほうがどんどん沸いてくるらしい。

近年は「銭ゲバ」を 旅行先で偶然見て、一目みて夢中になったので、
これはさすがに、まずいと思い、
ドラマを見るのは中止して、
DVDに録画し、私が筋を簡単に説明し、「あんたが、大人になってこだわらないようになったら、絶対見せるから」
といって保存してある。

1号自身は、ものすごく不安がるし、ビビリなのに、
何で、わざわざ「悪いほう」にこだわるんだろう??

3号も、こだわりはそんなにないけど、行動は、「ダメよ」といったことを必ずやる。飛び降りる、倒れこむ、落とす、壊す、はずす、長いものを隙間にぎっしり差し込む、散らかす、ひっくり返す、などなど。

「こうしたらいいね」と いいことを、ほめて、癖にしようと思っても、やっぱり、悪いことのほうに魅力を感じるようだ。

何かであちこち読んだことがまとまった結論。

「悪いことというのは、いいことよりも、刺激があるので面白い。
脳は、刺激を欲するものなのだ(「海馬」より)」

「いいことは、答がひとつくらいなのに、悪いことのほうが、想像の余地がいっぱいある(同上)」

「(たとえば、暴力とかをしたり見たりしたときに)何かの物質が出て、脳がその快感を覚えており、暴力へつながる志向に抗えなくなる。」

ああ、脳は、悪いことのほうが、刺激があふれてて好きなんだ、、、。

1号は、外部からの思いがけない刺激(物音、匂い、ゆれ、叱責など)は 非常に不安がるのに、
自分がコントロールできる刺激は結構好きみたいだと思う。