※不愉快な内容を含むと思われますので注意※
妊婦検診で産婦人科に行っていたとき。
妊娠後期になると、いい加減 病院の待合室の雑誌も
全部読みつくすし、
混んでる時には 読みたい雑誌（料理もの）も
全部 で払っていたり・・・
ふと、不妊系の雑誌がテーブルに残っていたのを手に取った。
赤ちゃんがほしいけどできない・・・のに、
周りからの
「ま〜だ できないと？」
「遊びたいから こどもつくらんっちゃろ」
「こうすればできるっちゃないと？」（←「逆立ちしなさい」って言われましたよ・・・）
「病院いかな（いかなくてはいけません）！」とかの言葉が痛い・・・
という期間は 私にも あったので、
（こういう雑誌もあるのか）と眺めていた。
その中に、不妊治療クリニックの広告なども載っている。
そのうちの一箇所に 患者とのQ&Aみたいなものがあり
「Q:不妊治療で
変な子ができたらどうしよう と 不安です」
という文字が・・・
クリニック院長の返事としては、
「A: 不妊の方には、もともと、遺伝子上の問題を持つ方も多いので、
流産の可能性も高いし、
障害児が生まれたりする確率は 自然の妊娠よりは、やや高めです」
のような内容が書かれていた。
その 内容は なるほどですが・・・
「変な子」って何？内容からして、障害のある子をさしてるのは明らか・・・
わたしは、「障害」を「障がい」といいなおしたりは とくに必要ないと思っているし、
言葉尻だけを捕まえるような
言葉狩り は嫌いですが、
何でそういう書き方する？
高いお金を払って広告を出してるのでしょうけど、
こういう書き方のところに 自分が患者なら、行くかな？
行くのかもね
お店で ペットを選ぶのとは違うのだから、
「よりいいものを」なんて選べない（親も、子も、お互いに）し、
もちろん、自然の妊娠でも、障害のある子は生まれる可能性があるし、
「親の望むような子」ではないことだってあるでしょう・・・
（って言うか、子供らは、親の望むようにはなりませんね・・・
自分自身も、「親の望み」なんて ちっとも、かなえてないし）
障害と名前の付くような、「普通の子」ではない、
そういう子は、「変な子」？
１号を産んだ産婦人科のお医者さんは、
私がし切りと、
「障害があったらどうしよう。産む前にわかるものですか？」
とたずねたときに
「どんな子どもであっても、大事なお子さんです。
途中で投げ出さないで、大事に育ててください」
と答えてくれました。
自閉症は、出生前や出生時にはわからない（と思う）ので、
その先生は、１号が障害児だとは思わずに
そういってくださったのだと思うのですが。
今になってこの先生が、どれほどいい先生だったかがわかる。
この先生なら、障害を持つ子を「変な子」なんていわないだろうから・・・
まあちなみに私の母も、
１号が生まれたときに
「障害がなくてよかった！」といっておぎゃあ献金（うまれながら重い障害のあるお子さんを援助する寄付）をしていたし
娘（私じゃない娘）が妊娠したとき、
「何をしたら（障害のある子が）生まれると？
不安で不安でしょうがないので。あんた、なにしたと？」
といったんですけどね。
「さあ〜原因はわからんよ。
何をしたから・・・ってわからん障害もあるとよ。
誰にでも生まれる可能性はあるので」
と答えています。
義母もいまだに「なぜ？何が悪かったと？」言いますけど・・・
「何も”悪く”ないですけど」と思っています。
「自分の子どもや孫に、障害がなくてよかった」・・・
妊娠中に 「障害があったらどうしよう」・・・
と思うのは自然というか、まあ思いやりみたいなもので
私があれこれ言うようなことではないんでしょうけど、
この世の中には障害のある人がいて、
そういう人も自分と同じ人間であることは
たま〜にでいいけど・・・ちょこっとでいいので・・・
思い出してほしいな・・・
