偏食とのおつき合いの仕方

1号は、ご飯と海苔と牛乳で育った。これだけで3歳まで。

ここから、マッシュポテト、ソーセージ、卵、麺類、
アメリカ人の主食=ハンバーガ−とフレンチフライが増えた。

偏食を指摘れたことは なし。

おやつの時間も、食べたいなら食べれるだけとる、
食べたくないときは、自分で「結構です」といえばよかった。
みんな均一に自動的に配られることはない。欲しいときは、「ください」を言わなくてはもらえない。
きついシナモンや、日本人にはあわない味覚のものも、1号は結構食べた。

で、5歳で、日本のようちえんの、「有機手作り給食」で偏食人生の厳しさを味わう。

「まったく食べません」と毎日先生から言われる。
無理強いすると、飲み込んでから吐き戻した。

おなかはすいてるのに食べられない。
(後に、「ご飯が汚れていたの」といった。五穀米とか、混ぜご飯をこれまで見たことがなかったからね)

感覚の過度な敏感さ も関係はあるとは思う。
だからといって 偏食を正当化する気はないけど、彼なりの事情はあるとは言うこと。

大きかったのが、「食べなさい(先生から)」「たべないと(本人が自分にかけるプレッシャー)」というプレッシャーで
余計食べられなくなる。
夜中うなされたり、「給食があるから ようちえんにいけない」と言い出す。

ここで療育機関から 見学と助言をさせていただきたいと言われたので、
それをようちえんにいいましたが
「好き嫌いの子はほかにもいるのに 1号くんだけ特別扱いできません」
「残すのはもったいないことだ」
「保育には自信がありますので助言不要」と却下。
「わがままをゆるすわがままな親と、なってない子」と、いうことでしょうね。

おにぎりだけ持たせて、食べたお弁当箱に ようちえんの給食入れてを持ち帰らせ、
家で二号とわたしでおいしくいただいた。

「この子は何を食べて大きくなってるの」と、実家からも言われた。

実家に泊まりに行くのにも1号にとっては大変なことで、ご飯はのどを通らない。
旅行中は、4日間くらいは 何も食べないことも珍しくなかった。

小学校に入ったときには、
「偏食です。「食べれるものが増えるのは、楽しみが増えることだ」と思うので、
長期的に取り組んでいきます。週に一個食べられるのが増えたら万歳です。

徐々に食品の数は増やしていきますが、
無理強いしないでいただけるとありがたいです。
自分から「食べてみたい」といったときしか増えません。
ムリさせると吐きます。うちの子は食べないというと、
ほかの子に悪い影響があるようですか?」

とたずねた。このときは、自閉症ということは入学前に話してあり、
学校も、受け入れに慣れている学校で、先生も暖かい先生だった。
メニューを、えで書いたものをコピーして毎月くれた。
(「あしたはこれを少なくしてもらう」、と心構えができてよかった)

「それはおなかすくでしょうね。
一口だけ勧めるかもしれませんが、味見て食べれないなら無理強いはしません。
また、苦手なものは、あらかじめ、「少なくついで」と言わせましょう。
嫌いなものを残して、好きなもののおかわりはできませんが。」
といわれた。

給食メニューを、そこでは食べられなくても、「家でも作って」といって、
家で食べなれることもあった。
ひとくちを いやいやあじみし、「!!おいしい。」ということもあった。
レバーのから揚げなんぞを食べることもあった。

友達が、植えてあるピーマンやトマトをつかんで食べたことがあり、
それで 面白かったらしく、ピーマンはムリだったがトマトを食べるようになった。

えのきを、「麺みたいじゃない?」といったら食べられた。
「実はきのこ。ざくざくしておいしいでしょう」

海草は食べたので、「海の野菜は好きなのね。野菜は体を良くするからね」
といってなるべくたべた。(野菜は絶対ムリと強く思わせたくなかったので)

二号が、だんなの食べてるたくあんを 手づかみでとり、
ニコニコ、ぼりぼり食べたのにびっくりした。
「抵抗がないってこういうことか!」と

果物は、食べないけど、摩り下ろしたり、半分にきって絞るとたくさん飲んだ。

繊維っぽさがいやなのかな?

最近は、スーパーの試食でだいぶ おいしいものが増えた。
あれは、一口大だし、おいしそうに見えるから。
おなかすいたときに行くから余計おいしいんでしょうね。

これでから揚げのような、塊の肉類が大丈夫になった。

最近は、心理的に落ち着いてるので、見たことがないものでも、
受け入れやすくなっているみたい。

あと、アンパンマンにでてくる、天丼、カツどん、釜飯どん
がかわいいらしく、「作って!」といったコトからだいすきに。

貝類は、近所の海に、アサリを掘りに行き、
5回くらい掘ったときに、あさりバタに手を出した。
それから「貝類は何でも来い。」

「釜飯を作ってください」といったときは、ホタテ釜飯にしました。