ぼくはできたんだよ

1号の運動能力は、年齢の半分くらいだと思う。
スキップもまだ出来ないし、
縄跳びはウデと足がばらばらだし、
運動会のときなんて、スタートすらしなかったから。


それが昨日、

「お母さん、僕を、鉄棒のある公園に連れて行って。
僕はできたんだよ。もっとやりたいの」

といいだした。

「フウン、すごいね、よかったね。
少人数学級の体育で教えてもらったのね」

と聞いたら、

「ちがうよ、交流学級(普通学級)のほうだよ。
僕は鉄棒ができたの。
いやだなあと、おもったのに、出来たらうれしかった、もっとしたいの」

という。
近くの公園を二件見たが、
鉄棒って最近、ないんですね。


最寄の小学校に行って、クラブ活動などがあってないらしいので、
鉄棒をおかりした。

そしたら、一番低い鉄棒に飛びついて、もっさり、と、前回りした。

ぎこちないが、本人は興奮している。
「ねえっ!できてるでしょう!!」


きっと、みんなは、逆上がりとかもっとすごい技をしてるんだろうけど、
本人が、できるできると思って うれしそうにやるので 私もうれしかった。