お別れ

親類がなくなりました。

もう90歳で、眠るようになくなったとのことです。

二号が物心ついたときは、介護生活で、お見舞いに行っても、
いつもうつらうつらとした状態、言葉を交わしたことはないと思います。

1号は、話をしたり、抱いてもらったり、「石のように重い子だ」といってもらった覚えがあります。

お葬式に行ったときに、二号は、「眠ってるの、いつおきるの」
というので、だんなが、ほっぺを触らせて、

「もう冷たくなっているね。もう起きないんだよ。
たましいは上(天)にいったんだね」

と教えていた。

二号「きもちはどこへいったの?」


ううーん、答えるのがむずかしい。



帰ってきて、夜寝るときに、

二号「おかあさん。私が冷えても、それはエアコンのせいだから。
死んでるんじゃないから間違えないで欲しいの」

「間違えないよ、大丈夫」

それから 「大丈夫だからもう寝よう」
といったら、しくしくと泣き出した。


なんで泣いてるの、叱ってないのに、と聞いても要領を得ない。

1号が、「お母さんを好きだから泣いてるんだよ。
お母さんがいつか死ぬのがいやだといってるんだよ」

フウン、1号も、人のきもちがわかるときもあるのね


二号「そうなの。おかあさんは、おばあちゃんにもならないで欲しいし、
絶対死なないで欲しいの」

「絶対死なないわけではないのよ、

うーん、わたしも、後何十年かは死なないつもりだけど、、、

でも誰にもいつまで生きるかわからないのよ。

だから生きてるときに仲良くしとくのよ」

1号「喧嘩すると(そのせいで)死ぬの?」

「いや、喧嘩したせいで死ぬんじゃないけど、、、
もし喧嘩ばっかりしてて、相手が死んでしまったら、
ごめんね も いいよ、もいえないでお別れするんだ、ということなの。」