教科書どおり


ジュースの自販機に、たまに、コーンスープとか お汁粉とかありますよね。

ああいう仲間で、ちょっと変わったものを
「めずらしい!食べてみたい!」と、1号が欲しがった。

「ああ、それ。、、、あんまり、おいしくないらしいよ。
わたしも食べたことないけど、、、
食べてみたかったら、私は買ってやらないけど、1号のお小遣いで食べてみたら?」

といったら、「俺も食べない」と納得した様子。でも、その自販機を通るたびに、

「これってめずらしいよね!でも、おいしくないらしいね。くくくっ。」

といっている。

それはそれでいいんだけど、昨日は、自販機の中身を補充している人がいる
真横で「おかーさん、アレ、めずらしいよね。でもおいしくないんだよね!くくくっ!」を、言ったんです。

しばらく歩いて遠ざかってから、

「ねえ1号。さっき、自販機に商品を入れてる人がいたの、知ってた?」

1号「ひと?いた?」
やっぱり、お決まりの商品を見て 1号お決まりのせりふを言っただけみたい。
そばに、どんな人がいようがいまいが、自分の言ったことが
その人にどう思われようが、見えていない。

「あのね、さっきあんたがまずいって言ったときに、
自動販売機に、商品を入れてる人が居たんだよ。
その人が、1号が「まずいよね」っていうのを聞いたら、悲しいんじゃないかな?
おいしい、と思って売ってるんだし。」

1号「じゃあ、俺もどって「まずいっていってすみません。」と謝って来る」

「いいよいいよ、わざわざ、謝るのも気まずいし、、、
もう 商品のすぐ前では、まずいって、いわないでね。
このくらい、離れたところでは言っていいから。」


別のときに、ある車を見て、
「あの車、車種はいいんだけど、あの型番はライトの形がダッサイんだよね!」

と言い放ったこともある。

「持ち主が聞いたら いい気がしないから やめて!」

といって、本人も納得したのに、ほかの場面での応用は利かないのだ。