ぎっちょ

↓の日記に書いた料理屋さんで、

 カウンターで、だいぶ離れてたけど となりに おじさんのお客さんが居た。

すでに食べ終わっていたようで、
新聞を広げつつ、店の人やほかの常連らしき人と話したりしている。

二号を見て、

「このこは ぎっちょね、直してやらないけんよ」

といわれた。


二号は「ぎっちょ」という言葉をはじめて聞いたのだけど、
あわてて箸を持ち直した。

「ほら、右でも食べれるんだから、右でさせないと」とおじさん。

もくもくと刺身をきってた料理人のおじさんは、

「いや、生まれつき決まってるんだから、直さないほうがいいって言いますよ」

といってくれた。
5−60代の方だと思うけど、こういう風にいってくれる人は少数なのでは。

ぎっちょといったおじさんも、悪意はなかったようで、
「いくつなの?」「5さい?おじちゃんとこの孫とおんなじ!」
などと、二号にイロイロ話しかけてくれた。
二号も喜んで話していた。

料理人のおじさんは、
「このお客さん、お孫さんが遠くにいるから、
あえないんだって。
このくらいの子が かわいくてしょうがないんだよ」

おじさんは唐突に、
「おじょうちゃんはケーキ好きね?」「すき!」

「じゃ、おじちゃんが こうてきてやる、ご飯終わってから食べ」といって、

本当にケーキを買ってもどってきた。「ほら、お母さんと食べ」

私はかなりあわあわ、となった。
「いえ、この子は、おしゃべりがすきなんです、
相手してもらうのが好きなので、ケーキはいいんです」

どうしよう〜

料理人のおじさんも、お店のおばさんも、
「せっかくだからいただいたら」「悪い人じゃないよ〜」
といわれたけど、、、

その日は12月の20日ころで、

料理人のおじさんが、
「このおじさんは 
ほんとは、、、

サンタのおじさんなんよ、

お昼食べに休憩でここに居るんよ。

だからケーキ上げるって。」

といった。

まじめな顔で言われたので 二号も半分信じたよう。

「えーっ、じゃあ、

赤と白の服はどこで着替えたの?」

といっている、、、。