鉄道マニア

自閉症の子達の中には、時刻表や 路線図や、電車に詳しい子が 結構いるようです。


一度、バスを待っていたら、障害があるのだろうと思われる青年(首からパスと手帳をぶら下げてましたので)
が、私たちに、「どこ行くんですか?」ときいてきて、
「○まで」と言ったら瞬時に、「それは○系統、バスの番号は×番と×番、●行き、後7分で来る」
と答えたことがありました。
「ありがとう、あなたはどこ行くの」と聞いても返事はなかったけれど。


先日、電車に乗っていたら、電車マニアらしい青年が近くに座りました。
停車中に 駅や行き会う列車の写真を撮ったりしてるので すぐマニアとわかります。

二号が、外の景色(気球か何かがあった)を見たいといい、こちらからでは見えなかったのですが、その青年が、
「こっちから見ていいよ」と言って しばらく、席を変わってくれました。

「どこに行くの?」「どこから来たの?」と聞いたり しあってるうちに、
こちらの乗り換え時間や、ホームや待合時間まで教えてくれます。


「しっかりしてるね」と言ったら「そういわれます。でも、まだ中学生」とのこと。

1号に、「君は電車好き?」と聞いてくれたけど、
1「好きじゃないです」

「がっちりしてるね、スポーツしてるの?」
1「、、、、、、、、、、、、、運動は嫌い」

「賢そうね、勉強できるでしょう」
1「、、、(なんと答えていいかわからずにいる)
、、、出来たり、、、、できなかったり、、、」


いつものことですが、1号は、相手の質問に 答えにくいことが多いので、
間が空いてしまいます。
自然と、私を通して話すことになります。そのうち、わたしと相手が話すことになるのです。

「いつも一人で旅行してるの?同じ趣味の友達と行ったら楽しいんじゃないの」
と聞いたら、

「今の子どもたちは、ゲームしてる子が多くて、鉄道がすきという子はめったに
いないんですよ」

だそう。

「今の子って、、、あなたもイマドキの子どもでしょうに」と言って笑ったのですが、

乗り降りのときに さっとベビーカーを抱えてくれたり、
「あれはなにかな」という二号の質問に、
二号の程度に あわせて話をしてくれたり、
部活はチームスポーツをしています、と答える姿に、

ああ、電車好き、あることに非常に詳しい、のめりこむ、というのは自閉症に良くあることだけど、
同じような部分の行動があるとは いっても、自閉症の子とは どこかが、違うんだなあ、と思ったことでした。