うちは、子どもが集まる家ではない。
来にくいだろうなあ。
兄ちゃんは変わり者だし、母ちゃんは愛想なしだし、ちびは悪者だし、
布団がそこらに敷いてあったりするし。おもちゃとかジュースとかお菓子とかもほとんどないし。
ところが、2号の友達が一人、ふらっとやってくる。
ワーッと騒ぐ感じでもないけど、しっかりした感じの子で、変わり者の兄ちゃんにも驚かないし、悪者の3にも驚かないし、
私も眼中に無いよう。
いつも来るわけでもないけど、自然に1号のベッドに登り、自然に3の乗ったベビーカーを押し、私が作ったおやつを食べている。
なんだか、1も、嫌がるでもなく、興奮するわけでもなく、
パソコンゲームの仕方とかを教えたり、ちょっとならいいよと部屋に入れたり、
やや普通に接している(「きみのお母さんの旧姓は?」などと一通り身元調査(なんで自閉症のあるひとは、身元調査好きですかね!?)をしていたが、そのこも、さらっと答えている。)。
ふう〜ん、こういう感じは想像してなかった。