「だれか、注意すればいいのに!」と怒る人たち

ある、人が集まる場所にいたときのこと。



(あとで気がついたのだけど)そこの地面に、花の苗が植えてあったらしい。

ほとんど枯れたような感じに見え、花も咲いていなく、囲ってあるわけでもなく、砂地に じかに植物があったので、植物の種類を知らない私は 雑草だと思っていた。

近くにいた中学生くらいの女の子たちも、足元にはまったく注意を払っていない。
わざと踏んでいるわけではないけれど 結果植物を踏んでいた。


それを見ていた老夫婦が、

しきりと、

「誰か注意すればいいのに!!!」

といって怒っている。

老夫婦から少し離れた私にもそれは聞こえて、何を あんなに怒ってるんだろう??
と思っていた。

「誰か注意しなくっちゃ!!指導者は何してるわけ!!」といっては二人で憤慨している。


というのをしばらくみていて、どうやらそれが足元の植物のことであるらしかった。


え?

じゃあ なぜ あなたたちが注意してはいけないの?

憤慨する損失>>>>にっこり注意する気まずさ


だと思うなあ。


老夫婦とも 中学生とも知り合いではないわたしも、
この怒ってる老夫婦からのマイナスパワーのほうが怖かったので、


「あの。あのね、それ、植えてある植物みたいなの。
踏まないであげてね」

と軽く言ったら、女の子たちも、わ!すみませんと移動した。


知っててわざと踏んでるのではないのに、なぜあんなに怒るんだろう?

たぶんそういう世代というか、うちの母も義母もそういう言い方(聞こえるか聞こえないか位の言い方で悪く言う)をよくするので、私はそういうのがとてもイヤだ。

いやもちろん、母たちと同じくらいの世代でも、上の人たちでも、「コレコレは やったらダメですよ」と淡々と教えてもらった経験は いくつも思い出すので、自分もそっち側に行きたいと思います…