昨日、NHKの教育テレビで、「子供をどうしても叩いてしまう」お母さんが切々と、現状を話していた。たまたま それを1号がみている。じ〜っと。
1「このひと、”子供を叩く”っていってるけど…
うちのお父さんも、こないだ、3ちゃんを叩いたよね?」
そうそう、こないだの日曜日、3が、台所の包丁さしから 包丁を取り出し、持ち出して歩いていたんです。
それを だんながそっと取り上げて、
「もう、これはだめだよ!!怪我するよ!!ここは触ってはダメ」って、ぺちっと叩きました。
だんなは感情はコントロールするのがうまい人で、自分の感情のために人を傷つけるとか暴言を吐くことは ない ひとです。
でも、1号には、「叩いた」という事実はわかっても、
その状況とか、目的とか、手加減の程度というのは わからないらしいのです。
ですから、「3号が危ないことをしたら軽く叩いていいよ」といっても絶対に叩きません。
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むかし、アメリカにいるときに、2歳の女の子をうちにあずかったことがあって、
そのころ3歳だった1号は、言葉がしゃべれず、気に入らないことがあると私を叩きました。これは、近々、アメリカの幼稚園で お友達を叩くというので、とても問題になってしまいましたが。
叩かれる私を見て、女の子は「1はなぜあなたをHitするの?」
「そうね、なぜかな。言葉をまだしゃべれなくて」
それを聞いた女の子は、私の肩をぽんぽんと叩いてくれました。
「あなたも私を Hitしたのね」
と冗談のつもりでいったら そのこはびっくりしたように、
「いいえ、 Hitしていないわ!
これは Patよ」
2歳で、これだけのことがわかってしゃべって相手に伝えられるの??
さすがアメリカ人はおしゃまさんだなと、当時びっくりしたことですが、
大きく1号がおくれていたのだとは思わなかったのが 自分でも不思議です。
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こういうところがわからないので、1号には特に、暴力的な場面(ニュースも含む)は見せられません(応用が利かず、判断力も弱く、記憶は何年もフレッシュに残るし、こだわるので)。
周りの人は、私に、神経質すぎるとか、そんなに過保護だから1がぴりぴりしてるんだというばかりですが。
二号は、「それはそれ」「こういう理由でこれくらいの力で叩いた」
「これは漫画で現実じゃない」みたいな区別が ある程度できるので、
5歳になってから ポケモンを見るのはしぶしぶ許可しています。
1号は ポケモンすらついてると逃げていきます。ですが、ドラえもんをみていると、ジャイアンが乱暴な言葉をいうのが面白いらしく、学校で まねしてしつこくしつこくいうので、先生にしかられています。
先生「”おれ”も つかってはいけません」
「だって、6年生の○くんも、俺って言ってるよ。
なんでおれ…僕だけ怒られるの」といったりしますが、
私もよくわからなくなってしまって、
家庭訪問のとき、ちょっと聞いてみたら、
先生は、「うん、高学年の子達は、友達同士なら 俺っていってますよね。
先生にお話しするときは、オレはいわないんです、と教えたかったんです。
普通の子達は自然と、その使い分けをしますよね。」とのこと。なるほど。
原則はこう、状況と程度によっては、ダメだけどいい、みたいなとこは、
現在の1には難しすぎる様子。