おばのカバン

1号の入社式におば(遠縁、血のつながりは無し)のカバンを持って行った。
これは非常に素敵なカバンだったが、ここ最近急に傷んできた…

そのおばにも、自閉症のお子さんがいらっしゃり、私の目標となるおばである

そのおばは去年位に言葉が通じなくなってしまった

私がショックを受けてたら二号は「おかあさん!おばさんは94でしょ!あたりまえじゃないのっ」

という。まあね。でも知り合った時は70で、すごくすごくお元気だったので…

いつも、素敵な贈り物を下さるおばだったが、ある時かわいいモノたちと一緒に、皮のカバンが送られてきて、「お古でごめんなさい。もう重いから あなたが使ってください」と

おばの煙草(いい匂い)とおばのおうちの香りがした(私はおばの家に下宿させてもらっていた)

おばにも1号の就職見せたかったから傷んでるけどもっていった…

おばさん、ありがとう…

おばさんは、1号に自閉症の診断がついた時、「あなたに 同じような思いはさせたくなかった…」と声を詰まらせて涙を流していた

1号の両方のおばあちゃんですらわかってくれない この痛みを、一緒に分かち合ってくれた

そして、「障害が在っても、きれいに育てなさいね」と


私はものすごー――くがさつで、ものすごーーーくずぼらだからおばはそれを知ってて言うのだった。


おばさん、きれいに育ってないけど、社会人になったよ!

ほんとうにありがとうございました。