いつから養護学校?

1号は、軽度知的障害手帳を持っていて、自閉症(自閉性障害)の診断ももらっている。
いまのところ、特に問題行動もないし(みる人によっては、イラッとさせられることばかり、だろうけど)、1対1で話すと、割とまともなことも言うので(それは誰かが言った事を記憶しておいて、そのまま繰り返していってる=ある意味鸚鵡返し だけのことも多いが)「小さいときは大変だったけど、もう、治ったね」といわれることもある(ほんとは治ったんじゃなくて、なんとか適応した部分だけを見てそう思う)んだけども。


同じ年の集団に入れたりすると とたんにまごつくか棒立ちするかで、いろんな子が、「ほら、1くん」「なんでやらないの」などと手伝ってもらうことになる。そういってもらってさえ、何をするのかわからずにいる。つまり、見てる人には、彼に「何が足りないか」がはっきりする。普通に持ってる 場に合わせる 場から学ぶ というセンサーが弱いんである。
これはごく小さい子でも普通は持ってると思う。

自閉症児に慣れていると、「その青い引き出しの上から2番目をあけて。左隅のほうに、水のりがある?」「あるよ」「その水のり、取ってきてくれる?」といわないと通じないのに、
「あっ、そこのそれ(とって)」が、2歳児(私が何をしてて何が不足してるのかに気がつくので)にも通じるのに驚く。

就学時には、判定というのがあって、
「通級」「固定の特殊学級」「養護学校」の順で、補助や教員の数が手厚くなっていくと思う。

手厚い支援があるから養護のほうがいいんだろうな、
と思っていても、小学校入学前に養護判定が出ると「そんなに障害が重いの、、、」「普通の学校から離されてしまう」とショックを受ける。
私の住む地域では、判定と違う選択はできる。
でも、判定と異なる選択をして、その子供にあった支援が実際受けられているかというと、そうでもない印象を受ける。「養護学校だったら、もっとスモールステップで見てもらえます」と、暗に転校を奨められる話も聞く。でも養護学校で…その子に合った支援を受けられるのかは…私は見ていないのでよくわからない。
ただ、ある期間子供たちを見ていると、かなり正確に判定されていることに驚く。私は、「5,6歳の子の何を判定できるわけ?1は特殊学級に行くほど重くない。特殊学級でやっているようなことはもうできるし。通級でいいんじゃないの?」とかなり腹が立っていたのだが、小学校卒業のころの子供を見て、ああ、5,6歳でも「この場所に行ったほうがいい」と識別できるような、ある程度決まった何か根拠が、あるんだなあと思う。

中学入学時にも判定を受ける。

中学校にも特殊学級があり、そこで3年過ごしたとしても、じゃあ高校は?

普通高校でも、障害のある子を受け入れるところはあるみたい。
子供が、そこから得られるものが多ければそれもありだと思う。
刺激の多さに疲れ、せっかく集団にいてもまごついた時間をすごすばかりだったら(その時間でほかの事をしたほうがいい)かわいそうだと思う。

自閉症があっても大学に行く人もいる。
(本から知識を吸収したりできる人は試験をクリアできると思う)

が、1について言えば、ある率直な先生が、「中学校も特殊で大丈夫じゃないかな。高校は、、、お母さんは、養護学校に抵抗はありますか?中学校はあっという間です。養護、いいですよ。いろんなところに、見学にいかれたらいいですよ。どの時点から養護学校に行くかで、結局行くんですよね」

ウン、私もそう思う。