本:「眼を見なさい!」など

自閉症関連の本を数冊読みました


※「眼を見なさい!」

アスペルガー者本人の手記。家庭もばらばらめちゃくちゃ(両親が精神病とアルコール依存と虐待)、そこで育って40歳でアスペルガーとわかった人の話。弟が作家になり、兄のことを書いたら、作中の兄のほうに人気が出たので 兄自身が本を書いたということらしい。

おもしろかった!!!し、とっても共感する。

弟の本も期待しつつアマゾンで注文中。

本より:
アスペルガーは、障害というより、「あり方」である」

「偉大な発明には、アスペルガーというひと刷毛が欠かせない」

1号は、この表紙に興味を引かれた様子。
「この子は誰?」「どんな話が書いてある?」

私も 人の目がみれないので、よく「どこ向いてるの!」「目を見ろ!」といわれました。
なので著者の、その辺の描写(何で、眼を見れないと信用ならんといわれるんだろう、根拠は何だ?みたいな)はうなずくばかりです。





※「自閉症ボーイズ ジョージとサム」

これは自閉症の兄弟のことを母親が書いた手記。
兄弟で 性格はまったく違うが診断は同じ「自閉症
食物療法が効いてる子も居れば、別の療法が効いてる子も居るらしい。
兄弟同時に劇的に効いた療法は今のところないということらしい。
3番目の男の子だけが、定型発達。

1号は、どちらかというとジョージによく似てるが、
サムにもいくつか似た部分(同じようなエピソード)があって、
ホントにどっかでつながってるんだろうなあと感じた。

現在はサムのほうが重い感じだが、もともとはサムのほうが普通に見えていて、3歳半ごろに急に退行したらしい。退行、という話はよく聞くが、著者自身は、「その時点で自閉症に”なった”とは思いません、生まれつき自閉症で生まれたのでしょうね」といっているようだ。



※「自閉症の君は世界一の息子だ」

これはお父さんが書いた自閉症の息子さんのこと。
診断されるまでの心の動きがあまりに私と同じでびっくりした。

そして、お父さん本人も、自分の成長のことを振り返る過程で母親から、「特殊学級に入れようか、普通学級にいかせようか迷った。成長する準備が、まだ、できてなかったのよね」と聞く。(著者は現在社会学者)

診断される直後、3歳くらいまでの話しで終わってしまうので、親の感情としては非常に共感はできるが、私(子供がもう大きめになったので)に実際的に得るところは あまりなかった。

ただ、この著者は二人目をほしいと思っているときに、

「この子はこの子でいいと思うし、自閉症の子を持つことが、いやだというわけではないけれど。。。
もう一度同じこと(自閉症に翻弄される毎日。特にこの著者の息子さんの行動は激しいです)ができるか?といわれると、もう結構ですといいたいような」というようなことが書いてあり、
私も3号のときは、まったく同じように思ったので、言わんとすることはよくわかる。