小学校に上がったくらいから、1号は、自分の部屋からほとんど出てこなかった。
そこが唯一落ち着ける場所、安心できる場所として必要なんだろうと思い、
用事がない限りそっとしておいた。
用事があって部屋にはいったり、部屋の外を通る足音だけでも、「びくっ!」とした気配が漂い、「何?」と聞くのが、かわいそうでもあり。
(ちなみに、「自閉症」という字面から、「部屋に引きこもって出てこない子」「心を閉ざした子」、と思う人もいるみたいですが(私もそう思ってる時期がありました)、そうではないです。
だんなも深夜まで帰ってこないし、それはそれでいいという感じで。
だんなが早く帰ったときも、1号はリビングにいない。
だんなが1の部屋に「ただいま」と入ると、「何で入ってきたの」などといってしまい、こっぴどく説教を食らうこともあった。
ここ1年ほど、1号は、よくリビングにいる。
くつろいだ様子でのんびりしている。
平日も、学校にいるだけでもくたびれるだろうな、、、
と思うのだけど、意外と平気で家の手伝いなどもする。
たぶん、やっと、学校も自分の居場所と思っているのか、学校生活を、ある程度楽しんでいるんだろう。
土日は本当に暇そうで、でも習い事や地域の行事に出るのは、緊張しすぎて気が進まないらしい。
いいや、家のことを手伝ってもらおう。
昨日は、やたら、「力が余ってる」「仕事ない?」と聞くので、
食器あらいの手伝い
洗濯物の取り込みと、新しい洗濯物を干す
二号の部屋の掃除機かけ
トイレ掃除
靴そろえ
ためてるお小遣いが5000円超えたらしく、「5000円は貯金しておいて、多すぎて、なくすのがイヤだから」といって持ってきた。あと1000円くらいは、自由に使うようとしてとっておいてあるらしい。
「ああ、私にお小遣いくれると?ありがとう!!」
といって受け取ったら(もちろん冗談)、
1号も、いくらか冗談と知っているのに、もしかしたらと思うのか、顔がこわばってあせるので、それを見てだんなが私を「そんなことを言うな」としかった。