ジョン グリシャム 2種+

「路上の弁護士」 ジョン グリシャム☆4
ホント、弁護士稼業をこれでもかっと嘆いているので、よほど…なんだと思います。でも、そうじゃない人を潔く描いたこの本。面白いです。正直、ホームレスに偏見がある自分ですが、誰でもそうなる可能性があったり、もし援助があれば抜け出せる可能性があるのなら、、、ホームレスを作らない方法があるのなら、、、とか、色々考えるきっかけになる本でした。


「奇跡のタッチダウン」 小さめのハードカバー 上、下巻
ジョン グリシャム ☆4

正直、スポーツには、何の関心もなく、ましてやアメフトの話題なんて勘弁してよ、という自分ですが、(つまりアメフト部分は飛ばしつつ読み流し)
それでも、とても面白かったです。
ほろ苦いというか甘酸っぱいというか、、、
食べ物。オペラ、魅力的な人物たち。
いろんな描写がうまいんだなあと。ついつい引き込まれていきます。
著者も実際アメフト経験者だそうで、、、
なんか、充実した人生を送ってる人ってのが 無性にうらやましくなるのでした。でも、いやみなところはぜんぜんない、いい本だと思います。
スポーツ嫌いでも大丈夫だと思います。


++++

「ワールズ・エンド(世界の果て)」 ポール セロー
村上春樹 訳 ☆4

村上春樹に大いなる不信感を持つ私(=なんだか煙に巻かれただけにしか思えないので、ついていけず、「ノルウェイの森」以降は よんでいません。熱烈なファンの方に、色々魅力を、聞いてみたいです。)

それなのに、村上春樹 「訳」だと、面白いんですよね。
「心臓を貫かれて(村上氏訳)」も、(「小説」というよりは事実をまとめた長い本)面白かったです。

わざわざ、避けてるわけでも、選んでるわけでも、ありませんが、行き当たると読んでいます。そして、「読んで無駄だった」と思うのは今のところ発見していません。何年経っても印象的な本がいくつもありました。

訳がいいのかどうかは 判定できないのですが、

たぶん、面白い小説を探す嗅覚みたいなものが 村上春樹は 高いんでしょうね。面白いものを書くのと 見分けるのはまた別なんだろうと私は思います。(大変、失礼ないいかたですね…自分が、村上春樹の小説の魅力を読み取れてないだけだと思うのですが。)

この本は短編がいくつも入っていて、確かに煙に巻かれるものも多いのですが、巻かれたままでかまわない強烈なものがあります。不思議なまま呆然とするというか。うまく言い表せません。面白かったし、忘れがたい魅力の本だと思います。