誰にもできないことが?

室内のドアを あけたままにしておきたいとき、
ドアの裏にフックみたいなものがついてますよね。

以前の家では、手で ドアと壁をフックに引っ掛けるようになっていたのですが、
今回の家では、それが 床のほうに何かが仕組まれていて、
ドアを開けただけで 床の部品に当たれば、自動的にフックがかかるようになっているのです。

閉めたいときは、ドアを引っ張れば勝手にフックも外れるのですが、どうなっているんだろう、仕組みは 見ただけではわかりません。

こういうものが好きなのが3号で、

フックとドアに張り付いて、ジックリ調べている。

床のフックにはロックがあり、ドアが開いた状態で小さな部品を押すと、ドアを引いても閉まらないようにロックできることを3は発見した、らしい。

家中のドアが あけたままでロックされている。これがまた面倒で。
ドアをいつも閉めておきたい1号などはいつもおこっている。

何でこんなにややこしいドアなんだ。便利さは煩雑。


またそれから踏み込んで、どうやったのか、わからないが、
3号の部屋のドアがおかしくなり、
ロックを解除してもドアが閉まらないようになってしまった。

「これ、どうやったの」

ときいても3号は答えない。

いろいろやってみたけど、
ドアががっちり床に噛んだままびくとも動かない。
なぜか、ロック部分もがっちり動かなくなっている。
そして何か からからと変な音もするので、何か入れ込んだのかもしれない。

だんなが出てきて ドライバーを出してきたり、いろいろやってみたけど、


「どうしてもだめだ、みんなここはもう触るな、

3号は部屋没収。床を壊すかドアを壊すしかないやろうね」


さすがの3号も「ごめんなさい部屋下さい!」と号泣。
「お前がやったんやろ!!あたりまえたい!!お前の部屋は無し、誰もここ、もう触るなよ!!」



ところが30分後くらいに


二号「3ちゃんの部屋、ドア閉まってる」


みんなで見に行くと元通りになっている。





1号が直したらしい。


「触るなって言われたけど すみません。。。

3が部屋なくなると かわいそうだったから。。。」


どうやったと?


「わからん。。。いろいろやってるうちに外れた」


二号によると、「1号は何か紙を使っていた」そうである。

「今度同じことがあったときにしたいので、どうやったか教えてくれる?ものが入り込んどったん?」

「いや、わからん。。。」

そういえば、3号以上に、ものの仕組みをみっちり眺めたり その結果いじりすぎて壊したりが好きなやつが ここにもいたんだった。


誰にでもできることができないのに、

誰にもできないことができたりする不思議な子。




「おかあさんは、お兄ちゃんが仕事に就けるか心配してるけど、

お兄ちゃんは、修理する人になればいいやん」というのが2号の見立て。