図書館にて発見。
真っ赤な表紙に、目玉が1個という装丁。
怖すぎる。。
中身は最高〜〜面白いです。
私は、怖いものが苦手で、妖怪もイヤだし、怖い絵とか 頭に染みついてだめなんで 水木しげるを読むことはなかろうと思っていたのです(つげ義春は好きです)が、
この本は 文章がほとんどで、その文章がまた、面白すぎる。
1970年代、80年代、90年代の最初頃までの文の寄せ集めなんだけど、時代に関係なく、一貫して、正直で、面白い。
このひと、戦争中にも、戦後にも、こんな風に、建前にだまされず、飄々と、正直に生きてきたんだろうな、と胸が熱くなる。
「ゲゲゲの女房」のドラマのブームがなかったら、
きっと この本を一生読んでなかったと思うと、「ブームよありがとう」という気持ちです。
(ドラマはひどく奇人っぽく脚色されてるんだろう、と思ってたけど、そうでもないというのがこの本でわかりました)
特に 著者のお父さんが面白い。
ほかに、「法田のキツネ」という文も面白い。
どれもこれも それはもう、面白いです。超お勧め。バイブル。