親類に、変わったおじさんがいる。
私たち子どもを、子どものときから一人前に扱ってくれた。
自分の彼女が出来たら 私たちにも紹介してくれたし、
どこかにいったら、面白いお土産をくれた。
対等に話してくれる人というのはめずらしくて きょうだい みんな
そのおじさんが好きだ。
大人になっても、順番に、そのおじさんのお世話になってるような、きもする。
私が18のとき、受験で そのおじさんのうちに 泊めて貰ったのだけど、
「おまえね。勉強はできるんかも知れんけど、何かが、 ものすごく足りんよ。
うーん、社会性が無いんだね。人の話し聞きよる?ニュース、見よる?本は読みよるんやろうけど。
受験に来てる君に言うのもなんだけど、社会勉強のほうが大事よ」
といった。私は、今そのことが 1号を通して、よおっくわかる。
本は 暗記することは出来るけど 意味はわからないし、
人の話も、言葉はわかるけど 意図がわからなくて。
ニュースなんかぜんぜん意味も取れなかった。
すごく人見知り、ということで何とかコソコソとその場をしのいできていたと思う。
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そのおじさんが、何の話の流れか、「視界のノイズ」といった。
視界のノイズは不快なんだけど あえてそれを多用して、、、とかなんとかいったと思う。
そのときは意味がわからなかったんだけど、今はとても役に立つ言葉だ。
その原理で、わたしは、服に模様がないもの、カーテンもシーツも模様の無いもの、
もしもようがあっても 目がイライラしない物を選べば、落ち着くということがわかった。
買うときは、模様が好きで買ってしまうんだけど、使いづらいということがわかったんだ。
音も、何でも消している。
今日、電器店に行ったら、もうノイズだらけで5分居るのもイヤだ。
音はガチャガチャ、広告ビラビラ、しかもどれもがほかを押しのけて目立つように出来ている。天井からも広告が下がってるし、シール、ポップべたべた。
子どもらは平気で遊んでる。子どもは刺激に強いのかなあ
私が年取ったのかなあ。