裏と、表

3号が寝たので、私も うとうとしていたら二人がしゃべっている。

だんだん声が大きくなるので、3がおきてしまう…



二号「おにいちゃん、ねえ、一緒にお外行こう」

1号「いやだ」

二号「じゃあ、家でいいから一緒あそぼ…」

1「ごめん、おれ、ひとりがいい」

二号 なにやらノートに書き込む。

1「それ、かいちゃいかんよ」

ニ「だってこれ私のノートだから良いの」

1「だめ」

ニ「一人ひとりって、だからおにいちゃんは 友達がおらんのよ」


ここでびっくりして目が覚めた。
つい昨日も、二号が、お兄ちゃんを馬鹿にするように取れることをいった(手伝ってもらっているのに、「そうじゃないでしょ!!」と文句を言った)ので、
こういうわけで言い方が悪いよと懇々といって聞かせたのに。


「ちょっと、二号、あんたそれどういう意味?

1号が友達がおらんって?

余計なお世話でしょうに。

あんたがしらんだけで、1をすきって子はいるよ。

あんたは友達が多いんでしょうけど、それがそんなにえらいわけ?

一人がいいのも自由だし、友達が多いのも自由でしょう。

一緒に遊んでくれるけど叩くお兄ちゃんがほしいわけ?

それとも、何でも聞いてくれるおにいちゃんがほしいの?

行っとくけど、あんたの思い通りになる人は居ないから。

自分のことは自分で決めて良いけど、人のことまで決めるのはやめて。」


うなだれて涙ぐんではいるが、悪かったとか謝る気配はない。

おやつのときも、二号が食べてるもののほかに、そっとチョコを二個あげたが、
後から「あっ!おやつ?俺もたーべよ」とやってきたお兄ちゃんに上げる気配もない。



ああー、私が聞いてないと思うと、こんなこという子なんだ…

その後1が、ぽつ…ぽつ…語るところによると、2がノートに、

「おにいちゃんはともだちがいない」

と書いたので1はそれがイヤで、注意したらしい。

「もう、あんまりひどいときは、二を、叩いて良いよ。

付け上がってるみたいだから。」

といっても、ウン、とは言うけどきっと叩かない気がする。