1号的宗教観


もう13年位前の話だけど

私の大好きな親類がなくなった後に、
1号を妊娠したので、

親戚間で

「あの人の生まれ変わりだね」

「あの人が生きてたら、飛び上がって喜んでくれたのにね」

といって寂しさを紛らわした。


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という話を、何年も前に 1号に話したんだけど

そのときはフウンという無反応。

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ところが昨日の夜に、
二号が寝た後 3号が(1の部屋に行く!)というのでつれてって、
1と話していたら


1号が どもりながらポツポツと宗教観を語り始める。


「おかあさんは、ぼくが、○さんの生まれ変わりだっていうけど。

それは違うよ。

だって たましいをリサイクルするなんて、失礼でしょ。

 神様はそういうのはしない。

俺の考えでは、

人が死んだら、たましいはずっと上にあって、下を見てるんだけど、

別の人に 生まれ変わることはないね。

神様は 新しいたましいを作って赤ちゃんに入れるんだよ。」

私「じゃあ、天国はたましいだらけだね」




1「だって、おれ、結婚したことも覚えてないし、病気したことも覚えてないし、
死んだあと、箱に入れられたことも覚えてないもん。

(以下、延々と○さんのプロフィールが、自分の身に覚えがないことを話す、何でそこまで詳しく記憶してるんだろう。いろんな人から聞いた話の断片をつなぎ合わせているらしいが。)

だから おれは○さんじゃない。」



私「わかってるって。

ただ、○さんが 若いのに、急になくなったのが、みんなは、あまりに寂しかったので、
親戚の一人が、「生まれ変わりかもね」って言っただけだよ。
その人はそう信じてるので、
でも、本当かどうかはわからないでしょ。

たま〜にだけど、生まれる前のこととかを憶えてる人がいるらしいよ。
その人がたとえばインドの子どもなんだけど、たとえばロシア語を覚えてたり、ロシアで誰と結婚してたとか憶えてたりするんだってさ。
たまにそういうことがあるらしいので、生まれ変わりを信じてる人もいるのさ。」

と話した。

1号「それはウソだね、誰かが話したのを記憶違いして自分のことだと思っただけだろう」

私「だって、あんたも、天国があって神様がいるって言うけど、
それも覚えてるわけじゃないよね???
それが”宗教”で、一人ひとり、考えが違うんだよ。」

と言ったら もうぐうぐう寝ていた。