3と二人で散歩に出た。
工事現場のクレーン、何かを切断してるところ、ダンプカーの出入り、
はたまた足場の解体、
こういうとこでは 必ず3の足が止まる、地面に根が生える。
電車やバスを眺めたり
電柱(に巻いてある何か)の でこぼこを確かめたり
マンホールのふたのレリーフを鑑賞したり
排水溝は必ず覗かなくてはいけない(とはいっても1号ほど何十分もそこにいるわけではない)
はとは追いかけなければならない。
道端の草をしゃがんで触ったり(あーそういうとこは、たぶん、犬のおしっ…
まあ、いっか)
あっちフラフラ、こっちフラフラ。
自分も、当たり前で面白くもないものたちの、何もかもが
新鮮で立体的に見えてきたりする。
散歩にお金は要らないし、
時間も自由。
(ただし、「何時までに郵便局に行かなければ」とかの用事があるときの散歩は かなり地獄チックになる。いつ終わるかわからないから。)
散歩が長くなったので、
途中でドラ焼きを持たせた。
物売りのおじいさんが
「あら、アンコがいっぱい、いいねえ、おじちゃんにちょうだい」
といったら、
3は、ふたつに割って 小さいほうをおじさんに差し出した。
「あら、いいといいとよ、冗談よ。」