だんなは、「家庭、こどもは妻に任す」と言い切る明治の人(のような)だった。
もちろん休日出勤するし、
飲み会にも誘うし誘われたら必ずいくし(お酒自体が好きなわけではない)、
マージャンもゴルフ旅行も、 連休中に入れたりもする。
なのでこちらも、だんなのいないときは実家に帰ったり、
休日に家で寝だめしたそうなら 子供ら連れて好きなとこに行ったり、
ほんとにすき勝手にしていた。
ところが、引っ越してからは、だんなは
ものすごく家のことに絡むようになった。
家のことは全部彼が決めた。
(リビングのカーテンの模様と、キッチンだけを私が決めた)
引越し前も荷物を総点検し、
「ソファー汚くなってるし、もう要らんよね、これもこれも捨てて。
あと、オークションや古物買うの禁止ね。
お袋からモノをもらう(くれるのですが)のも禁止ね。
家具は オレが寸法を測って買うから へんなもの買ってこないで」
といい、引越しやさんを指図し、ものの置き場も全部だんなが決めた。
確かにだんなも、自分のものは全部ばっさり捨て、なくなった身内の手紙まで捨てそうにしたので、
「ちょっと、それくらいは残したほうがいいよ、もうそれを捨ててしまったら、その方の文字が見れなくなるのに」
といったら「そうかな、そうかもね」と取っていたくらいだ。
思い出に何の執着もないらしい。
義母も、私の家のことには口を出し放題だったのが、
「だんなと」ぶつかるようになってしまい、
だんなのいないときに、
「あのこ うるさくなったわね!!
(だんな)に、家のことをいろいろ言わせたらだめよ!
細かいことまで全部口出して、女じゃあるまいしみっともない!」と言い出すが、
あなたにもできないのに、私には到底コントロール不可です。
逆に、私にとっては、義母の衝突が(私じゃなく)だんなに向いてくれるほうがありがたい。
(義母が私に言われて困るようなことも、
だんなが全部「いらん」「こまる」と言い返す)
だんなは、3号がちょっとでも家を汚そうものなら、怒鳴りつけてやめさせている。が、もうレースカーテンは真っ黒だ。
ところが、昨日、だんなが組み立て家具を作っているときに、天板か何かを床に取り落としてしまい、
床に凹みができた。
非常に悔やんでる模様。
たぶん、数ヶ月もしたら 家のことにこだわるのにも飽きると思うのですが、
あの明治人のだんなが 家のことを 1時的にでもここまでこだわるのね。。。と感慨深い。
まあ、抵抗もあったが、家の中は以前より格段に片付いてますので
すごしやすくはあります。