つめたくて おいちい

腹いっぱい餃子を食べたいな、と思い、作ることにした。
皮から…肉を挽いて…と作る気力までは沸かず、
皮とひき肉を買ってきた。

実家の畑から来たキャベツとにらを刻んで塩をして絞り、家中が にらのにおいになる。

ひき肉に、ごま油と、自家製のにんにく醤油と砂糖を入れる。

宿題をする2号の横で ひき肉を皮に詰めていると、

「今すぐにでも食べたい。。。」


3号も、「僕も」と手伝ってくれた(もちろん、うまくはできないので、好きなようにさせるだけ)

6時前なのに、みんな待てなくなってきたので、作りつつ焼きつつ、とすることにした。

子供らは食卓でむさぼり、私は フライパン3個使って焼いたり、
小麦粉水をかけて蒸し焼きしつついい感じの羽を作ったり、

その待ち時間に 皮を包んだり、した。


1号「あつあつでおいしい!」

二号「焼肉のたれで食べてもいい?マヨネーズつけていい?」

3号「つめたくって、おいちい!」




冷たい?

しっかり焼いたはずなんだけど。。。


「あっ!!生だよそれ!」

食卓に乗ってる、つつみかけのを食べている。


あわてて生のを 3号の皿からはずし、焼きたてのを乗せる。


かじったらすぐに太ももに汁がたれたらしく、


「熱いのいや!!!なまでいいと!」

「豚肉やけん、生は死ぬよ!」

「ちんでも、いい!!!!つめたいぎょうざがいい!」

「だめって!」

「つめたいぎょうざたべてちぬ〜〜〜」




1号は、うんざりして「俺も、こんな風にわからずやだったんかな。。。」


私「そうだよ、うちにはこんな子ばっかりだから、
こんなのはもう慣れっこだよ」


ちぬちぬと泣くこと5分、すっかり餃子も冷めたので、

「じゃ、この餃子、要らんよね?もらうわ」

といったら(食べなさいといえば食べないことはわかっているので)

「たべる!」



たぶん餃子を いえで包むたび、「冷たくておいちい」という話を言われるに違いない3号。


追記:

その後、残った餃子を、「明日のお弁当に入れてあげるね」といったら

「冷たくなった餃子を食べたら、ちぬから、入れんで!!」という。

「いや、生じゃなくて、焼いて、冷えたんだから、ちなんって。」

というけど聞き入れない。

1「なんて、あほなんだ。。。」