二号そそう

ある 公共の建物で 私がトイレを借りてるとき、
二号は、「私はおしっこ行かない、ここで遊んで待ってるから」
と言った。

もどってみると 二号は泣いており、
見知らぬ女の人が 着替えをさせてくれていた。

転んで水たまりにでも、落ちたのかな?
なんで泣いてるかな?

と思っていたら どうやらおしっこが出たらしい!

お漏らしなんて何年ぶり?

えっ、じゃあ 見知らぬ人に、おしっこ拭いてもらってるの?今?

「わー!!すみません!!」

偶然、子どもがらみの施設で、着替えが常備されていたそうで、
この方も 子どものお世話をされるお仕事のかただった。
助かった。


次の日、着替えを借りたのを返すのと、お詫びとお礼に行ったけど、
いつもしゃべりーの二号は もじもじして 建物にも入ろうとせず、
まったく挨拶も、できない。

「私はデキる女だわ!」と日ごろ思ってるらしく、
そそうがショックだったらしい。



そのくせ、帰り道にはすっかりいつものように、

「今日、○チャンは ふざけて、先生に怒られたんだよ!
○くんが ようちえんで ウンコもらしちゃったんだよ!!」

と 人のことばっかり、いっている。

「あんたも 昨日 もらしたんでしょ、おんなじでしょうに。」というと
「だれにもいわないで。」と うつむいた。