ピンポーン

二号の友達に、かわいい男の子が居る。
二号が持ち物をなくして泣いてるといって私を呼びに来てくれた事もあったし、
たまに、遊ぼうといって二号を呼びに来る。

夕暮れ時に
ピンポーン

出てみると、その子が半べそをかいている。

「二号帰って来てますか?」

「あら、どうしたの?
二号なら、まだ下で遊んでるから、行ってごらん」といったら

「二号と…かくれんぼしてるのに、出てこないの。

もう降参って言っても、出てこない。

ほかの子も居なくなった。

隠れながら逃げてるのかもしれない…」

「あら…」

確かに、二号が遊ぶ公園をざっとみても、見つからない。

「今、帰って着てる途中かも…
行き違いになったのかもね。言っておくから。ごめんね。」


泣いてるのがかわいそうとおもいつつ、その子が帰ったあと、
かわいくて、こっそり、笑ってしまった。