げんじつのはなし


1号、空想の話90パーセント。

あるとき、ふと、

「作り話も面白いし、スキヨ、、、でも、

もっと、現実の話が聞きたいな」

といったら

1「現実って何?」

「うーん、、、作った話じゃなくて、って意味。
あったこととか、、、。誰がどうしたとか、あなたがどう思ったとか、うれしかった悲しかったとか。
現実って言うのは、ここにいるってことかな?
説明が難しいなあ」

それいらい、ぽつぽつと、学校の友達のこととか、
誰かの発言とか、面白いいたずらのこととか、話し始めた。

空想の話はすらすら出てくるのに、
実際のこととなると とってもしゃべるのが遅い。
なので 話そうとしても すぐ二号に話題を取られてしまう。

1「○くんが…」
二「あっ、わたしの友達の●ちゃんもね、すごいとよ!二重とびが連続で出来ると。それでね、」
1「…」

なので、夜、二号が寝てから1号はしゃべりだす。

ぽつ、、、ぽつ、、、

ひとつの話を聞くのに30分くらいかかるけど、
最初は安心してる特殊学級の友達の話し、や、下の学年の子たちの話。

それから、刺激の多い普通学級の人の話。特定のお気に入りの子がいて、そういうこの話しから、意地悪する子が叩くなど いやな話も。いやな子の名前は知ってるけど言えないみたい。だれだれと同じ苗字で下の名前は漢字が二つとかのヒントでしか言わない。
乱暴な うえの学年の子がいたとか言うのは、口に出すのも怖がってるが 徐々に話す。

数日後に、怖いことする子の名前も徐々に言えるようになった。


「俺現実の話し、したよね?」

「うん、学校の様子やら、ともだちのことがわかって面白かったよ。
現実の話し、してくれてありがと。」

彼なりに、だけど、結構周りもみてる。んだなあと思った。