ニュースより(自閉症を疑われる子を幼稚園から追放)

問題行動の激しいお子さん(アスペルガータイプの自閉症を疑われている)を、

先生指導の下 子供たちが投票した結果
14対2だったので追放した ということらしい。

http://www.tcpalm.com/news/2008/may/24/30gtteacher-lets-students-vote-out-classmate-5/


私と、自閉症のある1号(当時は自閉症の可能性は誰も気がついて居ない)は、アメリカに住んだことがあるし、
そこの幼稚園で、「やめてもらうかも」って言われたことがある。

教師から「1が叩くのをやめさせて欲しい。
彼は英語が通じないので、あなたがついて注意して欲しい。
叩くのがやめられなければ、幼稚園にこれなくなると 1に伝えて欲しい」
と言われたのと、
1が叩いたといって、ある保護者が、「Sueする(訴える)から!」と怒ってる場面を見た。
叩くといっても、ちょっと押す程度…

ほかの子が1を叩くことも結構あったし、日本の幼稚園では頻繁にある程度だし、ただ1はほかの子たちよりからだが大きいから目立つのだった。


(誤解や行き違いはあったと思いますが、
誰かに怪我をさせたとか、物にダメージを与えたとかの、激しく迷惑をかけたことはなかったと思います)


(結局、ある一人の先生と 一人の保護者と 1が合わなかっただけで、
ほかの先生方や保護者の方たちとはうまく行っていました。
遅い1の発達を、人と比べずに喜んでほめてくださる方がたくさんいらっしゃいました。


その「1を訴える」と言った保護者のほうが 幼稚園を変わったようです。詳しくはわかりませんが、1のこと以外にも、幼稚園の方針に合わなかったそうです)

記事には、Kindergartenという記述があるので、
地区の義務教育の幼稚園かと思います。
小学校に入る前の1年間、小学校の敷地にある幼稚園に行くものです。


1が行ってたのは、ナーサリー(nursery=preschoolともいう)といって、辞めたり入ったりが比較的自由な
小規模の幼稚園(幼児教室という感じかな)です。

記事のお子さんは 追放されたあとは その学校に行かなかった、
妹を迎えに お母さんについて学校にきた(5歳の子はアメリカではお留守番はさせてはいけません=法律上 ので連れて行かれたんでしょう)ときも叫んだ、とありますが、
そういう行動や発言、うちのも似たところがあるので、よくわかります…


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日本に帰ってからは「集団行動で揃わない。しつけが甘いのでは」という理由で
(今度は 1が血が出るほどひどくいじめられ、そのことをいっても聞いてもらえなかったので)
実際に幼稚園を1年で止めてしまったし


現在、特殊学級にいて。



なんか 「私たち(1と私)は 普通世界に入れてもらえなくて当たり前」というとこからスタートしてる。

入れてもらえればラッキ、嫌われなければその相手はめっけもん、みたいな。

私もはっきりしたことは言えないけれど、
ほかの人の自由を奪う、ほかの人にあまりに迷惑かける、ことが予想されるときは
1を集団に入れることは止めています。


ぎゃくに、普通学級で、障害がありそうではない子から ひどいいじめにあった事も数回あります。
そういう時も、1を集団から離すようにしています。


みんなそうすべきって意味ではありません。


記事の件ですが、
子供に投票させてその結果、という理由で(つまり子供たちに理由を負わせて)
追放する幼稚園なら、行かないほうがうんといいと思います。

障害のある子にとっても、ない子にとっても。


問題を起こす「子を排除」すればいいというのはおかしい。


ただ、「問題行動を止めてもらう」ことは必要と思います。



障害のある子にとっても、ない子にとっても。


その辺がごしゃごしゃになりやすいように思います。



言うは容易く、実際はうんと難しいですが。